Rolling Rains Report:: Assessing the Impact of Hurricane Katrina on Persons with Disabilities

Rolling Rains Report:: Assessing the Impact of Hurricane Katrina on Persons with Disabilities
http://www.rollingrains.com/archives/001460.html

 カンザス大学メディカルセンターが、障害者に対するハリケーンカトリーナの影響を調査した結果をまとめたレポートが公開された。

 かなり詳細に書かれた報告書で、これがあればこの本を書くときにも随分と楽だったことでしょうよ。

【記事】Boost Your Memory with a Hearing Aid

WIRED Blogs: Bodyhack
http://blog.wired.com/biotech/2007/02/boost_your_memo.html

Brent Edwards of the Starkey Hearing Research Center brought up a topic I haven’t heard before — the brain strain that faces people with limited hearing. “We know that the hearing impaired are a lot more stressed,” he said. People can actually become fatigued after straining to listen for an hour.

 聴覚に障害を持つ人は、聞き取りにくい音を懸命に聞こうとすることで強いストレスを感じていることが分かったそうだ。

 そう言えば以前、耳の聞こえと痴呆の症状との相関関係を示したレポートを読んだことがある。こちらは耳が遠くなることで、脳に入る情報が少なくなり働きが衰えていくことを示している。

 どちらも耳からはいる情報が少なくなることから起こることだが、加齢による難聴は徐々に進むので、聞こえにくくなったことに本人が気がつきにくい。そのため病気や怪我で難聴になった場合と異なる反応が起こるのではないだろうか?

【読書】ITで人はどうなる

 タイトルにITとあるが、本書のメインは人。これだけ広まったITで人はどのように変わったのか、そして変わっていくのかという問題を易しい説明で語っている。これだけITが広まった世界では、道具の在り方が人の思考や行動にも大きく影響している。だからこそ、人が人らしく生きるためには、どうのように道具をデザインしなければならないかを考えなければならない。

 学部の1,2年生で、特にこれからものつくりに関わるような学生に読んでもらうのがぴったりの本だろう。

 

ITで人はどうなる―人間重視の情報技術を
斎藤 正男 川澄 正史
東京電機大学出版局
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3 ITに馴染みがない人が、ざっと勉強しておくには有用な本

【読書】認知のエイジング 入門編

 認知科学に関する書籍は多くあるが、高齢者の認知特性や加齢による変化などをまとめたものは、これまでは学会の論文等しかなかった。

 本書では、高齢社会に必要な高齢者の認知に関してまとめた専門書である。

 一般に年を取ると誰でも身体的な能力が落ちる。認知を司る脳の機能もまた然り。ただ、脳の機能は均等に衰えていくわけではなく、バラツキがある。そのような脳の仕組みを知ることによって、高齢者向けのインターフェースを考えるときの参考になるだろう。これまではインターフェースを単純化するだけしか方法がなかったものが、高齢者の認知特性を考えることによって、更に分かりやすくする工夫につながるだろう。

 入門編と銘打ってはいるが、専門書なのでそれなりの知識を要求されるが、訳が良いので分かりやすい。応用編、発展編などの出版を期待する。

認知のエイジング 入門編
デニス・C. パーク ノバート シュワルツ Denise C. Park Norbert Schwarz 口ノ町 康夫 川口 潤 坂田 陽子
北大路書房
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おすすめ度の平均: 4.0

4 老年学、認知心理学を勉強する人におすすめ!

【読書】シニア・マーケティング?21世紀「消費の主役」を捉える

 シニア世代を考えるに当たって、まず初めに読んでおきたい本である。シニアという曖昧な言葉を分解し、その中にある様々なクラスターを、様々な資料に基づいてあぶり出していく。それは、これまで十把一絡げにされていたシニアの中に多様性を明らかにし、我々の思い込みを崩していく。

 特に秀逸なのが世代間の違いを調べたコーホート分析だろう。我々も60歳代と70歳代が違うのは分かるが、具体的に何処が違うのかまでは詳しく説明できない。コーホート分析では、その違いを分かりやすく示してくれる。

 シニアビジネスを考える上では欠かせない1冊だろう。

シニア・マーケティング―21世紀「消費の主役」を捉える
和田 有子
電通
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おすすめ度の平均: 5.0

5 世代・年代によるマーケティングの在り方を理解できる
5 目からウロコの本
5 新たなビジネスチャンスへの足がかり