【TV】この世界に僕たちが生きてること

 NHKで以前放送されたドキュメンタリー番組「この世界に僕たちが生きてること」の再放送を見た。

愛知県豊田市に住む河合正嗣(まさし)さん(28歳)は、筋ジストロフィーと闘いながら「ほほ笑み」の絵を描き続けている。手が動きにくいため、特製の電動イーゼルを使い、キャンバスのほうを動かして、ゆっくり時間をかけて絵を描いていく。手伝うのは母の孝子さん。目標は110人の笑顔。「1(ひと)10(と)人(ひと)」を結んでいくのが河合さんの目標だ。家族とともに懸命に生きる河合さんの姿を伝える。

 静かな山間の田園風景が美しい。その中で暮らす河合さんの絵にかける思いが切なく伝わってくる。

 僕が学生時代にボランティアで通った国立療養所には、河合さんと同じ病気の人が何人も入院していた。僕はそこで簡単な道具を作ったり、彼らが使っているパソコンのメンテナンスをするパソボラという活動をしていた。このドキュメンタリーを見て、当時の事を思い出した。たぶん今のこの仕事を続けているのも、あの時感じた自分の無力さみたいなものを引きずっているのだと思う。

  あれから10年経った。世の中の技術は進んだけれど、その恩恵が障害のある人に十分に届いただろうか。たぶん技術だけじゃ足りないんだろう。

河合正嗣さんのBlog ◇◆◇ My Dirty Palette ◇◆◇

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河合正嗣:微笑みの絵画展 2月2日?3月23日

伴走者―僕たち筋ジストロフィー兄弟が画家になるまで
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