二泊三日韓国の旅-2日目

 二日目。今日はツアーを利用して、DMZと板門店に行くことに。DMZはともかく、板門店は個人での訪問は出来ないので、どうしてもツアーに参加するしかないの。早朝7時。ロッテホテルのロビーに集合。受付を済ませて、手渡されたパンフレットを見ると、服装の注意事項が…。その中の1つに「Gパン禁止」とある。軍事境界エリアなのでカジュアルな服装は禁止なのだそうだ。このとき時すでに遅くGパンをは着ていた私は、ダメって言われたら、それはそれと覚悟を決めてバスに乗り込んだのであった。

 バスは北へ向かって約1時間。臨津閣(イムジンガッ)公園に到着。南北で捕虜の交換をした自由の橋を超えて統一大橋へ。ここから軍事エリアに入るため、軍人による検問(身元確認)を受ける。一人一人パスポートを見せて確認の作業がある。検問の兵士の背中には銃が背負われていた。検問を抜けて第3トンネルへ到着。このトンネルは、北朝鮮が戦略的に掘ったトンネルを韓国が発見したもので、いまでは観光客に公開しているのだそうだ。このようなトンネルは4つまで見つかっているが、韓国当局は20以上あると想定しているらしい。

第3トンネル

 トンネルを抜けた後、前線を見張る「トラ展望台」へ。ここも戦略的に重要な場所らしく、一番見晴らしのいい場所では写真は撮れないようになっている。またまた移動して次は北朝鮮に最も近い鉄道の駅「トラサン駅」へ。すでに物資の交流は進んでいるらしい。平和が樹立すれば韓国から北朝鮮を抜け、中国・ロシアを通りヨーロッパへ抜ける大陸横断鉄道が開通する。そんな日が早く来て欲しいね。

トラ展望台 トラサン駅

 その後、臨津閣(イムジンガッ)公園にて昼食。プルコギを食す。一人で参加している人同士が1つのテープルに集められたのだが、ここに来た人が変わった人ばかりで面白かった。KTXに乗るためにわざわざ韓国へ来た人や、世界中を一人旅している人など、話しを聞くだけでものすごい楽しかった。

 昼食後再びバスで移動。まずはDMZの中にあるヘマル統一村の通過し、そしてJSA・板門店の見学へ。板門店の会議室は南北の境界線をまたいでいるので、ちょっとだけ北朝鮮の土地へ足を踏み入れることが出来た。しかし、ピリピリとした雰囲気は、そんな物見遊山の気分を直ぐにかき消してしまう。

板門店の衛兵 南北会議のテーブル

衛兵の交代 国境沿い

 このツアーに参加してよかったのは、韓国の近現代史を詳しく知ることが出来たことだ。歴史の授業では近現代は三学期の終わりにだーっと流して終わりになってしまい、これまでなかなか学ぶことができなかった。いかに自分が近くの国のことを知らないのかを実感した。現代を読み解くためには韓国だけでなく、世界全体の歴史をちゃんと学び直す必要があるのかもしれない。

 ツアー終了。夕食は健康にいいというサムゲタンを食す。淡泊なスープなので、疲れていても食べやすい。付け合わせのカクテキが最高においしく、サムゲタンを食べ終わった後、カクテキだけおかわりしてもう一本ピールを呑む。

 サムゲタン