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講演・講義録 Archive

e-ATセミナー2007 東京

 代々木のオリンピックセンターで行われたe-ATセミナー2007 東京に参加してきました。

 10日の午後に携帯電話の活用に関する講習会で、10分ほど発表する機会をいただきJISを中心に現在の携帯電話のアクセシビリティに関して説明をさせていただきました。

 発表用スライド【携帯電話とのアクセシビリティJIS:10分バージョン】

 時間が短い発表だと、要点を絞って話さなければならないのでかえって難しいですね。

 他の先生方の発表も大変参考になり、有意義な一日でした。

【講演】学習支援相談員講習会-支援ツールの紹介

 港区の学習支援相談員養成講習会で、学習障害の人に便利な支援ツールの紹介をしてきました。今回で通算3回目の講習で私の方もだいぶ慣れてきましたが、その分内容も充実してきて支援機器のデモなどをしていると2時間の講義時間はあっという間に過ぎてしまいます。今後はビデオなどを活用して、講義の密度を高める努力をしないといけませんね。

 この講習会を実施する度に感じるのは、日本語に対応した学習障害向けの支援ツールの不足です。アメリカなどでは移民が多いせいか障害以外の理由で文字の読み書きに不便を感じる人が多く、様々な製品が発売されています。しかし日本語とは言語構造に大きな違いがあるため、それらの製品を利用することが困難なのです。

 この講座の受講者は研究者やエンジニアではなく、修了後に学校で直ぐに支援を始める方々なので実際に利用できるものを紹介しなくてはなりません。そのため私の講義では出来るだけ身近なモノを取り上げて便利に学習できるように紹介しました。

 出来れば海外の製品を日本語化して利用できるようにしたいです。あるいは日本で独自の製品を開発した方が良いのでしょうか? 何らかの方策を考えたいと思います。

講義風景

大学等での講義録

現在、デジタルハリウッド大学にて、ユニバーサルデザインの講義を担当しています。また2007年から新潟大学で非常勤講師となり、地域情報化などに関するアクセシビリティの問題を講義することになりました。

また、発達障害を抱える学生を支援するための学習支援相談員の養成講座でも支援機器に関する講座を受け持っています。

ここでは、それら私の講義に関する覚え書きを記しておきます。

【講演】熊本:情報のユニバーサルデザインワークショップ(2日目)

 熊本での2回目のワークショップです。

 今回は実践編ということで、具体的なデザインを作成・修正する時の注意点を中心に解説してきました。

 前回と同様に、前半に講義形式で説明をして、後半にワークショップで実際に試してもらうことにしました。今回は各自が「よいデザイン・わるいデザイン」と思う広報物や地図、サインなどを用意してきてもらい、それを講義で説明した手法で評価するという作業を経験してもらいました。

 評価の際には、各自が漫然とデザインを眺めるのではなく、目的意識とユーザー参加の意味を感じてもらうために個別にユーザーモデルを割り振りました。このモデルに沿ってロールプレイ形式でデザインの評価を実施。このロールプレイには、1日目に実施した疑似体験が役に立ったと思います。

 評価の作業の後に、グループ毎に検討の結果を発表してもらい成果を共有。なかなか皆さんイイ所を突いてきてます。こうゆうときはコメントを付けるのも楽しいですね。

 後半、時間が少し足りなくて、Webサイトのテクニカルな説明が出来ずに講義終了となってしまいました。結構それを目的に参加してくださった方もいて申し訳ない。でも、専門性を高めると、Webを知らない人にはつまらない講義になってしまいます。こうした応募条件の無い講演・講習はどの層にターゲットを絞るか難しいですね。

 それでもWebにも印刷物でも両方に応用できる知識を説明したので、概ね満足いただけたようです。

【講演】熊本:情報のユニバーサルデザインワークショップ(1日目)

 熊本で情報のユニバーサルデザインワークショップを開催してきた。今週は受講者ではなく私が講師だ。

 講義の風景

 熊本では塩谷知事の公約としてユニバーサルデザインの実践を掲げているため、県を挙げてUDの実践を推し進めている。今回のワークショップも県が主催で行われており、県職員や一般の方などがたくさん参加してくれた。

 少し残念なのは、会場の広さやワークショップという形式で進めるため参加者が限られてしまい、かなりの数の人をお断りしなければならなかったことだ。

 講義は2日間に分かれて開催する予定。初日の今日は、まず情報のユニバーサルデザインについて概要を解説。その後、グループに分かれて、様々な疑似体験をしてもらった。ユニバーサルデザインは高齢者・障害者のためだけのものではないけれど、こうした体験を通じて自分とは異なる他者の目を意識してもらうためだ。

次回は3月13日の予定。今度は実際にデザインの改良にチャレンジしてもらう予定だ。

JIS規格(X8341)の解説講座

9月15日に藤沢の慶応大学で開催されるヒューマンインターフェース学会の中で、JIS規格の解説講座が開かれる予定です。岡本先生や山田先生らと並んで、私は10月末に公開予定の電気通信機器に関する解説を行います。

電気通信機器のJISの正式名称は「JIS X8341-X:2005 高齢者・障害者配慮 設計指針?情報通信機器における機器、 ソフトウェア及びサービス 第4部:電気通信機器」 で、X8341シリーズの兄弟です。

この規格に関する詳しい解説は、本邦初になるでしょう。特に進歩の著しい携帯電話もその対象の1つに数えられていますので、注目度は高いですね。それだけに誤解や間違いがないように解説しなければならないです。

まだ席に余裕があるようですので、興味がある方はぜひご参加ください。

http://www.his.gr.jp/his2005/kousyuu.html#1

学習障害の人に便利なテクノロジーの紹介

本日は、講師をしてきました。
お題は「学習障害をサポートするテクノロジー」です。

学習障害とは日本では最近になってようやく知られるようになった障害です。どのような問題があるかは個別に異なるのですが、知的障害とは異なって、文字の読み書きだけが困難だったり、計算だけが出来ないなど。一部の能力に発達の遅れなどが見られる障害です。

この中でも、特に文字の読み書きに困難を感じる人をDyslexia(難読症)といいます。有名人では俳優のトム・クルーズがカミングアウトしています。

今回はDyslexiaを支援するNPO法人EDGEが主催する全14回のセミナーのうちの1コマをいただき、このような障害を持つ人にとって便利なテクノロジーについて講義をしてきました。

NPO法人EDGE http://www.npo-edge.jp/

参加者はこの講習後ティーチング・アシスタントとして、現場でDyslexiaの人たちを支援するため、出来るだけ実践的な内容を心がけて説明してきました。取り上げたテクノロジーもローテクから始まり、ハイテクであっても入手しやすいものを中心にしてきました。アメリカやイギリスなどにはよい製品があるのですが、言語の問題などで利用できないものも多く、これらは参考程度の紹介にとどめました。

どんな内容だったかはスライドの見出しを書いておきます。興味のある方はお問い合わせください。

  1. テクノロジーを使えばハッピー?
    • 特殊なテクノロジーの利用には、抵抗を感じる人がいる
    • 出来ないことを受け入れているようで、プライドが傷つくことがある
  2. テクノロジーを使うと成長しない?
    • 特定の能力を補うことにより、「二次的情緒障害」を防ぐ
    • テクノロジーを使うことで、成長が刺激されることがある
  3. 代表的なLDの抱える問題
    • 記憶することがむずかしい
    • 時間管理がむずかしい
    • 考えをまとめることがむずかしい
    • 文字を読むことがむずかしい
    • 文字を書くことがむずかしい
    • 計算することがむずかしい
  4. 記憶をサポートする道具
    • メモ/ポストイット
    • ICレコーダー
    • デジタルカメラ
  5. 時間管理をサポートする道具
    • スケジュール
      • カレンダー
      • 携帯電話のスケジュール帳
    • タスク
      • メモ
      • ポストイット
    • 時間を目で見る
      • キッチンタイマー
      • 砂時計
      • タイム・ログ
  6. PDA・携帯電話
    • 海外で主流のスマート・キーボードやPDAは日本では普及していない
    • 携帯電話のスケジュール帳やアラームを活用する
  7. 考えをまとめることをサポートする道具
    • 蛍光ペン/テープ
    • マインドマップ
    • アイデアプロセッサー
  8. 印刷物を読むことをサポートする道具
    • 拡大コピー
    • ルーラー定規(読みのため)
    • よい照明(明るさ・反射)
    • 電子辞書
    • OCR(Optical Character Recognition )
  9. 画面を読むことをサポートする道具
    • テキスト読み上げソフト
  10. 文字の入力をサポートする道具1
    • ペングリップ
    • 正しいタイピングスキル
    • 携帯電話型キーボード
  11. 文字の入力をサポートする道具2
    • 単語予測入力
    • 漢字練習ソフト  「LD児のためのひらがな・漢字支援」
  12. 算数・計算をサポートする道具
    • 電卓
    • 音声電卓
    • 電子ワークシート
      • Web上に公開されているものなどを利用すると良い
      • パワーポイントなどを使った自作教材
  13. パソコンの工夫(Windows)
    • ユーザー補助 コントロールパネルから設定
    • Wordのスペルチェックと文章構成機能
    • IME(日本語入力ソフト)の学習機能を活用する
  14. まとめ
    • 利用する人の個々の特性を理解してから、導入を検討すること(あくまで人が優先)
    • テクノロジーの限界を理解すること(テクノロジーに過度に依存しないこと)
    • ローテク/ハイテクの利点を活かすこと

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