NPO法人エッジで学習支援相談員の養成講座の1コマを担当しています。これまでの講義をベースに、書籍としてまとめたのが、この本。
ナレッジオンデマンド
売り上げランキング: 446936
NPO法人エッジで学習支援相談員の養成講座の1コマを担当しています。これまでの講義をベースに、書籍としてまとめたのが、この本。
定年を迎え、これから地域にもどろうとするシニアに向かって、現役時代に身に付けたITのスキルをリブートさせて、地域のコミュニティと結びつけるためのノウハウをまとめた本です。 私は4章の「動き出してみる、その準備をしよう」を執筆を担当しました。
シニアだけでなく、地域の情報化に取り組む方々にも読んでいただければと思います。
月曜から金曜日の11時40分から15分間、TBSラジオで朗読の番組がある。毎週1冊ずつ紹介されるのだけれど、今週の本は森山風歩さんの「風歩」。彼女は進行性筋ジストロフィーという成長に伴って全身の筋肉が衰えていく神経難病を患っている。緩やかに進んでいくため、発症した直後は病気と分からずに、緩慢な彼女の動作はいじめの対象となったのだそうだ。
大学生の頃からパソコンボランティアとして、彼女と同じ病気を持つ人達と接する機会があった。進行性の病気なので、学生時代の間に出会った何人かが亡くなられた。彼らとの出会いがなければ、いまのような仕事にきっと就かなかったと思う。
私のであった筋ジスの人達は、進みゆく病気と懸命に戦っていたが、それは決して孤独な戦いではなく、周囲のサポートがあった。しかし風歩さんの場合、周囲の理解が得られずにずいぶんと苦労されたようだ。
ただただ、彼女のブログ書き込みがとっても明るいのが救いになる。
ありがとう
人として大切なものを取り戻したいと思いました
いま私がこうして毎日打っているキーボードの配列。アルファベット順でも50音順でもなく、始めて触る人にはどこにキーがあるか分かりにくい配列になっている。一般的なアルファベットの配列はTabキーの横のキーの並びを読んで「QWERTY」というのだが、この配列が今日の標準として採用されるまでの歴史を書き記したのが、この本「キーボード配列QWERTYの謎」である。
一般にQWERTY配列が出来た理由として、初期のタイプライターの印字アームが絡まらないように、わざと覚えにくくして打鍵のスピードが挙がらないようにしていると言われている。しかし、これはまったくのガセネタなのだそうだ。何故なら、QWERTY配列が出来た頃のタイプライターにはアームが無かったのだから・・・。じゃ、なんで最初に作った人はこの配列にしたのだろう? 私が本当に知りたかったQWERTY配列の誕生の秘密は、最後まで謎のままだった。
初期のタイプライターから綿々と続くQWERTY配列は、その後人間工学的に“正しい”いくつもの新配列が登場するものの、新しい配列を覚えるのが面倒!や設備の入れ替えが大変などの理由で、乗り換えが起きるほどのインパクトがなく、現代に至る。
誕生の秘密を残しながら、QWERTY配列のキーボードは今後も使われていくのだろう。 謎は謎のままが美しいのだ…。
ちょっと「社会学」でも囓ってみるか、と思ってWebを検索。行き着いたページがここ「スタンダード 反社会学講座」。 そもそも社会学って扱う幅が広くて、素人には何をやってるかよく分からないじゃないですか。だからこれまでちょっと斜に構えてみていたので、本書のタイトルに強く惹かれたのかも。社会学が何かも分かっていないのに、いきなり「反社会学」なんて、と思ったけれど読み始めると面白くて堪らない。随所にちりばめられた毒がピリリと効いて小気味よい。
一番気に入ったのは、社会学者の一般的な研究方法についてのくだり。ちょっと長いけど引用してみる。
- 日常生活の中や、新聞・雑誌・テレビの報道などから、気にくわない人間、こてんぱんにやっつけてやりたい憎たらしい相手を見つけ出します。これは、個人的な感情に基づいたものでかまいません。
- その批判対象となる人たちが、なぜ気にくわないのか。落ち着いた雰囲気の喫茶店で(ドトールや、とりわけスタバは、アホ女子大生の巣窟なので適しません)コーヒーでも飲みながら、結論を出します。これももちろん、個人的な感情論で結構です。理系の学問ではこの段階の意見を仮説と呼びますが、社会学にかぎっては、仮説と結論は同義です。
- 資料やデータを収集します。このとき注意しなければならないのは、自分の結論を裏づけるのに都合のいい証拠だけを集めるということです。高いコーヒー代を払ってせっかく練り上げた結論なのですから、大切にしましょう。それを否定するような資料やデータは見て見ぬふりをします。
- なお、データの一部分だけを抽出したり、意図的に資料を誤読したりするのは、社会学研究上での重要なテクニックですので、日々研鑽に励まねばなりません。統計学の手法を用い、重回帰分析などのテクニックを使用するのも有効です。学力低下のおかげで、算数の不得意な人が増えたので、たやすく煙に巻くことができます。
- 手頃なデータが手に入らないときは、海外に目を向けるのも大切です。「アメリカでは……」「イギリスでは……」と具体例を引くことで、日本人の西洋コンプレックスを上手く利用しましょう。ただし、日本より劣る点には、目をつぶらねばなりません。「イギリス人はみんな立派で、日本人のようにふにゃふにゃしていない」これは結構です。でも、「イギリス貴族はみんなホモ」「イギリスの若者はみんな失業中で薬物中毒」などの具体例は(たとえそれが公然の秘密であっても)逆効果です。
- データをもとに本を書きます。論文ではなく、本です。論文を読むのはごく一部の物好きだけです。近年の創刊ラッシュにより、新書なら比較的楽に出せます。ハードカバーでなきゃ、というプライドは捨てましょう。そして、この段階で、個人的な恨みつらみの要素は取り除かねばなりません。ひねり出して磨き上げた個人的な結論を、一般的な社会問題にすり替えて大袈裟に煽り立てましょう。
- マスコミの注目を集め、取材や原稿、講演の依頼が殺到します。ちなみに講演のギャラは、一回90?120分で50万円が相場です。555,555円にしておけば、税引後ぴったり50万円が手元に残ります。
反社会学講座 第1回 なぜ社会学はだめなのか より引用、例:は抜いてある。
これだけ読んでも、強烈な皮肉が伝わってくるでしょう? こんなふうに描かれただろうと思われる新書や報告書がたくさん頭に思い浮かびます。すべてこの調子で書かれた20回の誌上講義をまとめた文庫本として発売されている。加筆されているので、読み応えありますよ。
とにかく面白い
毒ありました♪
反社会学は結局、社会学に回収される。
社会がわかる
「なんとなく」議論を打破する一冊
しかし「社会学者の一般的な研究方法」には気を付けなければならない。もしかして自分もこのパターンで文章を書いていないか!? 特にデータの取り扱いは慎重にしないとゴミがゴミを生み出すことになってしまう。今から昔の文章を読み返すなんて恐ろしいことは出来ないが、これからは適当な仮説やいい加減なデータの引用が無いように気を付けよう。以前読んだ「社会調査」のウソにも、その辺の注意がしっかり書かれていたなぁ。こっちも復習しておこう。
勉強になります
数字の見方が変わります
過激ながら良識ある批判
世の中の調査やアンケートがゴミ情報だらけであることが解る
いいけどちょっとあやしいところも