国民5人に1人が高齢者=「70歳以上」への見直し提起?白書
http://www.jiji.com/cgi-bin/content.cgi?content=060602085924X937&genre=pol
高齢化がまた一段と進み、現時点で全人口の20%以上が65歳以上となりました。昨日発表された出生率も過去最低ですし、少子高齢化の波は避けられないものになってきています。
そろそろ頭を切り換えて、無理に人口を増やす努力をするよりも人口減少社会を楽しくする方法を考えた方がいいんじゃないでしょうかね?
そもそも国が少子高齢化に対して危機を感じるのは、2つの理由があります。
1.国力が人口に比例するから
これは古典的な経済学の考えで、今でも途上国には当てはまる部分が多いのですが、知的集約産業が中心の国ではちょっと違ってきます。人口が日本よりも少ない国はたくさんあるのですから、それらのいいところを見習って欲しいですね。
2.国政の制度が人口が増えることを前提に作られているから
日本の制度はいくつかの前提に基づいて作られています。この辺は堺屋太一の本など読むとよく分かるのですが、その1つが「人口は増えるもの」であるとのこと。 その考えが現れている良い例が年金制度ですね。日本の年金制度は現役世代が高齢者を支える仕組みになっています。例えて言うなら国がバックについて巨大なネズミ講をやっているようなものです。人口が増えていた時代は、このネズミ講も成り立っていました。しかし、ネズミ講で親ネズミが増えて、子ネズミが減っていったらどうなるでしょう? こ親ネズミはこれまでと同じ上がりを手にすることは出来ないですよね? 今の日本の年金もこれと同じ事が起こっているのです。
この他にも税制などに、この前提に基づいて考えられたものが幾つかあるようです。人口減少社会は国の制度を変えていかなければならないから、みんな心配してるんですね。
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