【覚書】ちょっとアクセシブルなメール文章の書き方

 電子メールは、送った相手のメールクライアントによって表示のされ方が異なります。Webサイトのようにたくさんの配慮ポイントはありませんが、いくつか注意するとちょっとアクセシブルになります。

改行は文節の切れ目で

 几帳面な人は1行にぴったり80文字など、改行位置を揃えている人がいます。そうすると単語の間に改行が入る場合があります。これをスクリーンリーダーで読むと単語の意味が変わってしまうので、なるべく文節で区切って改行しましょう。

 例えば、「覚書」の間に改行が入ると、本来なら「おぼえがき」と読み上げられるはずが、「かく しょ」と異なる読みになり、意味が通じなくなってしまいます。

 特にメルマガを作る人にお願いなのですが、整形ソフトを使って1行の文字数をきっちり揃えるのは止めた方がいいですよ。文節をまるで無視してしまうので、たいへん読み上げにくいです。

1行の文字は短めに

 横に長い文章は読みにくいです。特に視力が弱く画面を拡大して読んでいる人の場合は、横に長いとスクロールが 大変なので注意しましょう。

 メールソフトによっては自動的に改行してくれるので、一行が長いと中途半端なところで改行が入ってしまい読みにくくなります。これによって文節以外のところで改行されてしまうこともあるので注意。出来るだけ半角70文字くらいで改行するようにしましょう。

引用は最小に

 ビジネスでのメールは、これまでのやり取りの履歴を残すために引用を多用します。しかし、スクリーンリーダーを使用している人は引用文の中に加筆した文章があるかもしれないと、全ての文章を読むことがあります。これを防ぐために、なるべく引用は避けること。また全文引用するときは「以下引用」とか、「以下署名」などと書いて、それ以降の文章に新しい情報がないことを明示しましょう。

 また、文頭に多量の引用文があると、本文に気がつかない可能性があるので、大事なことはなるべく文頭に書くようにしてください。

 視覚障害の人が使うメーラーには、引用記号などを判断して知らせてくれる機能が搭載されているものもあるのですが、最低限上記のような配慮はしてほしいですね。

適度に句読点

 スクリーンリーダーは、句読点でちゃんと息継ぎをします。聞きやすく読んでもらうためには、適度に句読点を入れましょう。メールを書くときも自分で読みながら書くと、読み上げのリズムが分かりますよ。

 その他、機種依存文字を使わないとか、半角カタカナを使用しないなど、一般的なことにも勿論気を付けて下さい。

TV字幕を携帯で検索

インデックスとNHK、携帯電話機で過去のテレビ番組を検索・視聴できる『Yomu.TV』(仮称)の共同開発を開始

Yomu.TVは、字幕放送用のキャプションを検索用のメタデータとして利用し、過去に放送した番組を携帯電話機からキーワードで検索、視聴するためのソフト。番組そのものを検索できるほか、番組内のワンシーンをピンポイントに狙える“シーン検索”を搭載するという。

 ようやく日本でも字幕の情報をメタデータとして利用できるようになってきたようだ。海外では字幕をデジタルアーカイブのインデックスとして既に活用されており、膨大な情報の中からキーワードで目当てのシーンを見つける事が出来るようになっていた。

 ネット上のサービスとしてはGoogleが同様のサービスを2005年から開始しているようだ。

米テレビ局の番組情報を検索できる「Google Video Search」のベータ版

Google Video Searchは、ABCやPBS、Fox News、NBA、C-SPANなど米テレビ局による字幕放送の番組スクリーンショットが検索できるというもの。検索結果には、検索キーワードがヒットした番組がスクリーンショットとともに表示される。各番組をクリックすると、放送局や放送日時、番組エピソードなどの情報と、番組ごとに最大5つまでのスクリーンショットを表示する。また、各シーンを説明した短いテキストも表示される仕組みだ。

 本来字幕は聴覚障害者のために付けられていたものだが、移民が多く英語を母国語としない人が多いアメリカでは多くの人にメリットがあった。そしてこのようなデータを再利用することで、更にいろいろな人にメリットがあることを見つけられたことはとてもユニバーサルな発送ですよね。

 それにしても携帯でサービスを提供するというのが、極めて日本的じゃないですか。PCでのサービス提供だとセキュリティを十分に保護できないので、コンテンツホルダーが納得できないのでしょう。その点携帯ならば外部にデータを持ち出すことは難しいですから、コントロールしやすいですから。

[Youtube]見えない生活

 九州で放送されているDOUMOという番組の特集で、視覚障害の女の子の1日を淡々と追っていくという企画だそうです。

 ローカル番組なので今まで見たことがなかったのですが、いい番組ですね。登場する網膜色素変性症の女の子「りえちゃん」がとにかく明るくてポジティブで、そしてかわいいのです。Youtubeでは一部しか見られないのでDVDとか販売してくれないかな?

UAIアクセシビリティセミナー:一歩進んだWebアクセシビリティ

間近の開催案内で申し訳ございませんが,来週の木曜日,5月31日13時から17時半まで,東京でウェブアクセシビリティのセミナーを開催しますので,奮ってご参加ください.

開催案内のページ[1]から参加申し込みできます.

[1] http://www.comm.twcu.ac.jp/~nabe/UAI/20070531/

以下,概要を抜き書きします.

== UAIアクセシビリティセミナー:一歩進んだWebアクセシビリティ ==

日時:2007年5月31日(木) 13時?17時半

主催:ITRC UAI分科会

会場:国立情報学研究所
〒101-8430 東京都千代田区一ツ橋2-1-2
電話(代表):03-4212-2000
(半蔵門線・三田線・新宿線「神保町」A8出口、
   又は東西線「竹橋」1b出口、徒歩3?5分)

定員:80名 (先着順)

情報保証:出来るだけ対処したいと思いますので、申し込み時にご指定ください。

参加費:
 * ITRC会員:無料
 * 一般:千円(当日、受付で、現金でお支払いください。)

お問い合わせ先:uai-core@comm.twcu.ac.jp

プログラム:
* 13:00?13:10:オープニング (UAI分科会主査、東京女子大学教授 渡辺隆行)
* 13:10?13:50:「Webアクセシビリティ概論」(渡辺隆行)
* 13:50?14:20:「世界各国のアクセシビリティ」(ユーディット 榊原直樹)
*  休憩(20分)
* 14:40?15:20:「企業サイトにおける実践」(インフォアクシア 植木真)
* 15:20?16:00:「サイト構築時の問題と改善方法」(ミツエーリンクス 中村精親)
*  休憩(20分)
* 16:20?17:00:「Ajaxアクセシビリティ」(梅垣正宏 アクセシビリティコン
サルタント)
* 17:00?17:30:クロージング

【記事】舌先コントローラGRAViTONUS – Engadget Japanese

舌先コントローラGRAViTONUS – Engadget Japanese
http://japanese.engadget.com/2007/02/27/gravitonus-tongue-controller/

Switch

Engadget Japanのコメントがいいね。

高額の賞金やスポンサー契約のかかった試合に勝つためならどんな手でも舌でも使いたい職業ゲーマーの皆さんにとっては検討の価値があるのかもしれません。ゲーマー必須の第三の腕として普及することで必要な人に安く届くようになることを祈ります。