CEATEC2005

 報告が遅れましたが、幕張メッセで開催されたCEATEC2005に行ってきました。CEATECはCombined Exhibition of Advanced Technologiesの頭文字を取ったもので、国内最大規模のデジタル関連の展示会です。

 今回の注目はNTTドコモが三菱電機と試作したユニバーサルデザイン携帯電話です。この携帯電話は折りたたみ式の四角い携帯で持ちやすさを配慮してゴム状の素材でくるんであります。畳んだ状態だと背面にLED埋め込んだLEDパネルに様々なアニメーションが表示され、非常にファッショナブルです。

 本体を開くと、まず目に入るのがタッチパネルである。通常はテンキーが配置されている部分にタッチパネルがあるのだ。このタッチパネルを押して操作するのだが、押した瞬間に指先に振動が加わってボタンを押したフィードバックが得られる。

 ボタンはわかりやすさに配慮して、3つの選択肢を示して操作を選んでいくタイプ。それもカスタマイズによって選択肢を変えたり、通常のボタンに変更することも可能だそうだ。知的な障害を持つ人にも分かりやすいように通話相手先を写真やピクトグラムで選ぶことが出来るようだ。更に外部スイッチの接続も可能で、選択肢をスキャンして選ぶことも出来る。

 プログラムでインターフェースを変更できるため、アイデアによっては様々な応用が考えられる。これからが楽しみな携帯電話だ。ぜひ製品化して欲しいな。

国際福祉機器展

数年ぶりに国際福祉機器展(HCR)に出かけた。仕事の合間に出かけたので隅々まで見ることは出来なかったが、それでもここ数年の変化は十分感じ取れた。

まず大きく感じたことは、数年前に比べユニバーサルデザインを取り扱う企業の数と規模が増えたことです。TOTOやTOYOTAはもちろん、それらの競業企業がいずれれも大きくUDを掲げていたことである。

そしてそれらの企業が、なかなかのおねーちゃん達(^^;を取りそろえてキャンペーンをやっていたことに、あぁ世の中変わったなぁとゆうことを感じたのでありました。

福祉機器展

NPO関係者のBBQ

以前参加したNPO活動に参加する若手の集まりの会で、BBQをすることになり多摩川まで行ってきました。

参加者はAidsの啓発キャンペーンをしている人、環境保護、アースデイの事務局スタッフや、この前の選挙で注目された10代の模擬選挙を進めるグループなど様々・・・。

自分自身はすっかりそのような活動から遠ざかってしまったのだけれど、仕事がユニバーサルデザインのコンサルティングという、いわばソーシャル・アントレプレナーに近い立場にあるので、他の参加者の話はとても参考になるし、楽しかった。

それぞれに問題意識を持ち、活動を続けていくことの楽しみや苦労みたいな話を聞くと刺激を受けるね。まだ日本の市民活動はこれからという状況には違いないけれど、気負った様子もない彼らと話しているとなんだか楽しくなってきた。

バーベキューの風景1 バーベキューの風景2

教育関連のセッション(HI学会3日目)

HI学会最終日の本日は、講師も座長もなくのんびりと聴講。主に教育関連のセッションを中心に聞いて回る。高齢者や障害者支援のセッションが並列して開催されていたが、いろいろと人に教える機会が増えてきたこともあって、目下教育が最大の関心事だが今回のセッションはそれとは違うようだったが、おもしろい内容だった。

座長デビュー(HI学会2日目)

二日目のヒューマンインターフェース学会、朝一番の「ユニバーサルデザイン」のセッションで座長を担当することになっており、いそいそと出かけていったのですが、乗り換えで失敗。なんと到着がセッション開始直前となり焦って教室に駆け込んだのでしが、幸いなことに助手の学生さん達が優秀で準備が終わっており、何とか無事に発表をスタートすることが出来ました。

それにしても座長の仕事は緊張しますね。質疑応答で誰からも手が上がらなかった場合に、座長が代わって質問することになっているので必死に発表を聞くことになりますから。でもおかげで発表の内容をよく理解できました(^^;

セッション内容は企業の取り組みが1点、プロトタイプの開発が1点、基礎研究が2点とバランスのとれた発表で、いずれもレベルの高いものでした。質問も会場から複数いただき、懸念していた質問なしという状況は避けられました。