舌で見る

 額に取り付けたCCDカメラで撮影した画像を、二次元に配列した電極ピンで舌の上に表現して視覚の代替にするテクノロジーがCBSニュースで紹介されていました。舌は体内で最も高い弁別能力がある場所で、細かい違いを理解することが出来ます。

 脳には高い可塑性があり、訓練によって舌で感じた画像を、視覚を司る脳細胞で認知するように組み替えることが出来るのでしょう。

 日本では株式会社アイプラスプラスが舌ではなく額に電気刺激を加えるシステムを開発していますね。

アイプラスプラス

 非侵襲型で体に負担の少ない技術ですので、どちらも早く実用化されることを期待しています。

心を読む車椅子

ワイアードニュースより「心を読む車椅子」の記事

Wired News: A Wheelchair That Reads Your Mind
http://www.wired.com/news/technology/medtech/0,72580-0.html?tw=rss.index

いわゆるBCI(Brain Computer Interface)タイプの制御装置で、EEG(electroencepharography:脳波検査)による非侵襲型のインターフェースを実現しています。

EUではこのBCIの研究に対して相当な額の助成金を出しており、この分野の動向は目が離せないですね。 

Segway adapted as handicap wheelchair

セグウェイを電動車椅子に改造してます。

 もともとセグウェイは倒立振り子の原理を使った階段を下りられる電動車椅子「ibot」を応用したものなので、原点に返ったようなものか。 でもibotだと階段を上れたりするので、まだまだ専用品には勝てませんな。

 ibotが300万円くらいするのに比べてセグウェイならば随分安く手に入るでしょう。 共通する部品をモジュール化して、双方の値段を安くする工夫をして欲しいですね。

自治体システムの共同アウトソーシング

 情報システムを共同でアウトソースする動きが自治体に出てきたようだ。以下の記事では主にコスト面でのメリットが報告されているが、それ以外にも様々なメリットがある。

地方自治体システムの共同アウトソーシング:コラム「研究員のココロ」|日本総研:コンサルティング
http://www.jri.co.jp/consul/column/data/539-sasabe.html

 まず、情報システムの利便性が高まること。職員に向けたバックヤードシステムであっても、インターフェースを標準化することは教育効果が高く、生産性の向上につながる。

 次に災害時の復旧だ。手元にシステムがある場合にくらべ、アウトソースした場合には災害地とは離れた場所で運用しているわけであるからデータの保護や、システムの復旧がスムーズに進むだろう。

いいデザインには顔がある

 「いいデザインには顔がある」と、むかし誰かに聞いたことがある。物を擬人化して見たことは、誰でも一度くらいは経験があることだろう。古くなった道具が意志を持った妖怪になる民話など、愛着のある道具はそれだけ人に近づくのかもしれない。

 機関車トーマスだって、Pixer映画のカーズだって、擬人化された機関車や車が人間のように意志を持ち、魅力的な表情で物語を作っている。そんな映画を見た後では、ますます機械達に顔があるような気になってしまう。「あ、いま笑っている」なんて、自分の車を見て感じたことがある人も多いのではないだろうか?

 そんな機械の顔をまじめに研究して、製品つくりに反映している会社があるという。日本を代表する自動車メーカのHONDAだ。

「怖い歌舞伎顔」は、なぜ目立つ (川口盛之助の「ニッポン的ものづくりの起源」):NBonline(日経ビジネス オンライン)
http://business.nikkeibp.co.jp/article/tech/20070122/117429/

 記事によれば、安全性を高めるために「怖い顔」のイメージをバイクのフォルムに取り入れているのだそうだ。歩行者を威嚇してバイクに近づけないようにするためだ。バイクの写真を見ると、確かにつり上がった目をした、どことなく鮫を思い出させるデザインは鬼気迫る表情でこちらを見つめている。今にも飛びかかってきそうなデザインは、精悍でいかにも速そうだ。

 ノーマンが「エモーショナルデザイン」の中で、モノの性能には使いやすさだけではない要素があると指摘していたが、デザインの中に顔があることもエモーショナルな部分に影響するのではないだろうか。

 デザインに顔があるから愛着がわくのか、愛着があるから顔が見えてくるのか・・・。どちらが先なのかはハッキリしないが、顔のモチーフをデザインに埋め込んでおくのは戦略的に正しいことだと思う。