【大学】ユニバーサルデザイン講義2006-第11回

 本日は、先週の講義の中で作ってもらったマイクロシナリオを使ってユニバーサルデザインマトリクスを作成するワークショップを実施しました。

 出来た結果を見せてもらうと、各グループで出来具合にかなり大きな差が出てしまいました。昨年のクラスでは平均的に出来ていたのですが・・・。

 昨年の講義との違いは、シナリオを講師の方から提示したこと。マトリクスを書き起こすときに、シナリオが整理されていないとうまく項目を埋められないことが分かったので、次回やるとしたら、シナリオを整理する作業を加えることが必要なのだろう。

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歴史は繰り返す?ネットコミュニティの変遷?

 上場して更に有名になったSNSのMixi。ご多分に漏れず私も利用している。加えて私が所属している学校の関係者だけに限ったSNSも先日オープンし、毎日利用者が増えているようだ。

 不特定多数が参加するインターネットの中で、知り合い同士の安心かで気軽にコミュニケーションが取れるSNSに何とも言えないデジャブを感じるのは、そこにパソコン通信時代のフォーラムやBBSが重なるからだろう。差し詰め大手のMixiは、パソコン通信でいうNiftyやBiglobeにあたるのだろう。プロバイダーが運営するサイトだから、IDの管理によって素性が割れるためにある種の安心感がある空間はMixiの持つ雰囲気にとても近いものだと思う。

 学校関係者で運営しているSNSは、草の根BBSに似ている。地域SNSなんて、そのまんまって感じ。あの頃はダイヤルアップで接続していたので、ネットであっても距離感というものがあった。普段は市内局番でつなげられるBBSホストに接続し、東京など離れたホストに接続するときには電話料金が安くなる深夜を待ち、マクロで書き込むなどの工夫をして接続時間を短くする工夫をしていた。

 コミュニティのプラットホームは変わったが、我々が求めているコミュニケーションへの要求はそれ程変わっていないのかもしれない。

 もっと大きな歴史で見れば、インターネットだって創設時には大学や研究所など、特定の人しか参加出来ないクローズドな社会だったの。研究者やエンジニアといった同じような思考・嗜好の人が集まる村社会的な空間だったのだ。開放され巨大化していくその内側に、新しい空間が生まれていく。

 その流れはMixiの中でも現れているはずだ。私も加入したときは興味本位で様々なコミュに登録したが、情報量の多さから幾つかのコミュニティに絞っていった。今ではある程度固定化した空間に参加しているだけである。やはり人間の処理できる情報量によって、ネットの中のコミュニティの大きさが決まるのだろう。

 ITの進化によって、次はどんなコミュニティが誕生するかが楽しみだ。そこで私は何を書く(話す)だろうか? きっと今とあまり変わりがない話題なのだろう。しかし、勝利能力が向上した私がコミュニケーションする相手は飛躍的に増え、新たな結びつきが生まれるに違いない。

王様はDyslexia

 スウェーデンの現国王であるCarl XVI Gustafは、実はDyslexia(難読症)なのだそうです。そんな話しを聞いたので検索したところ、Wikipediaにこんな記述を見つけました。

Dyslexia For many years, it was widely rumoured that the king had dyslexia. Journalists noted that he misspelled his name when signing his accession document, and in 1973, when visiting a copper mine in Falun, he misspelled his name when signing it on a rock wall. In an interview on Swedish television in 1997, however, the condition was admitted publicly when his wife addressed the issue. “When he was little, people did not pay attention to the problem,” she said. “He didn’t get the help he needed.” She also noted that the couple’s children have “a bit of” dyslexia themselves.

Carl XVI Gustaf of Sweden – Wikipedia, the free encyclopedia より
http://en.wikipedia.org/wiki/Carl_XVI_Gustaf_of_Sweden

 スウェーデンでは早くからDAISYなどのデジタル録音図書などを作成していましたが、このような事も背景にあったのでしょうか? ま、Wikipediaの記述を見るとなかなか認めなかったそうなので、他の要因が強いのでしょうね。

平成18年の障害者雇用率

 厚生労働省の発表によれば、平成18年6月時点での障害者雇用率は1.52%だったそうだ。

 法律で決められた最低限の雇用率は1.8%であるので、まだ目標を達成する事は出来ていない。政府は積極的に雇用率を高める施策をしているが、いずれも効力を発しているとは言い難い状況にある。

 雇用に関連する問題として教育が上げられるが、私は教育の問題を解決しなければ雇用率の増加も期待できないと感じている。現在の養護学校などで行われている教育では実際の会社で働く際の能力に結びついていない。また、更に高いスキルを身に付けようと高等教育に進もうと思っても養護学校のカリキュラムでは受験を乗り越えるのは難しい。大学に入れるだけの力があっても、大学側の環境が整っていないことが理由で、拒否される例もある。

 教育の問題は、採用する側の心理面にも影響する。分離教育で幼い頃から障害をもつ人と分けて過ごしてきた人達にとっては、いざ採用する時点で障害を持つ人の事を何も知らないことに気が付くだろう。彼らとどのように接していいか分からなのだ。その結果、採用を見送ることになる。本当は少しの気遣いだけで健常者と全く同じに働けるような人であってもだ。

 双方の理解を進めるためにも、雇用の問題を考える際には教育の問題も合わせて考えていくことが必要である。

厚生労働省:民間企業の障害者の実雇用率は、1.52%(平成18年6月1日現在の障害者の雇用状況について)
http://www.mhlw.go.jp/houdou/2006/12/h1214-2.html

 

国連総会が障害者の権利条約と選択議定書を採択

 関係者の方々の努力が実り、ついに国連で障害者の権利条約が採択されることになりました。先進国で唯一障害者の権利を定めた法律を持たない日本が、この条約に対してどのようなスタンスを取るかはまだハッキリとは分かりませんが、大きな一歩となったことは確かです。

 これを機会に国内の法律などが整備され、障害をもつ人がより暮らしやすい社会が実現されることを期待します。

FIFTH COMMITTEE CONSIDERS BUDGET IMPLICATIONS OF GENERAL ASSEMBLY TEXTS ON DAMAGE REGISTER, DISABILITIES CONVENTION, LAW OF SEA
http://www.un.org/News/Press/docs/2006/gaab3779.doc.htm