アーゴデザイン部会の合宿

 金・土と八王子で行われた人間工学会のアーゴデザイン部会の合宿に参加してきました。

■テーマ
  ユビキタス時代のユニバーサルデザイン方法論
  -構造化シナリオ手法の実践ワークショップ-

■プログラム
3月7日(金)
ユビキタスサービスに関する特別講演
「Suicaの開発・導入と展開戦略?新しい社会インフラの誕生?」 

八王子セミナーハウス 「大学院セミナー室」 集合
ワークショップ(題材:交通系ICカード)の進め方説明
 ・UD方法論WGの活動について
 ・構造化シナリオ手法の概要、各シナリオの記述方法
 ・ワークショップでのサービスシナリオの作り方、サービスシナリオの評価、
  最終発表の内容
ワークショップ-1
 ・サービスシナリオを抽出、サービスシナリオの評価と決定
 ・ペルソナ(4人)を考慮したアクティビティシナリオを制作
ワークショップ-2
 ・アクティビティシナリオ制作と一部のインタラクションシナリオ制作(シナリオ提出)
ワークショップ-3
 ・各グループのまとめと発表(アクティングアウトの練習と手法に対する評価・改善提案)
全体のまとめ・発表(アクティングアウトと手法改善提案)・アンケート

 海外出張直前でバタバタしており、金曜日の午前の講演には参加できず、そのまま八王子へ。

 セミナーはまず千葉工大の山崎先生から今回のシナリオ手法についての説明を受けた後、グループに分かれてシナリオの作成。各グループ毎に2つのシナリオを考えます。シナリオが構造化されているので、作成もテンプレートにあわせて記入していくと出来るようになっています。

構造化シナリオの概要説明各グループのシナリオの発表

終了後、私は八王子駅から高速バスでそのまま成田に・・・。 

今日は耳の日

 記念日に合わせてバナーのロゴを変えてくるGoogleですが、耳の日に合わせてグラハム・ベルをあしらっています。以前は点字のバナーもありましたね。

googleのロゴ

 バナーをクリックすると「alexander graham bell」で検索した結果を表示してくれます。

 3月3日はベルの誕生日であることと、電話を発明したことから、このロゴになったんでしょうね。更に彼は元々聴覚障害者の教育に関わる人物でありました。ただし、口話教育を強引に推し進めたことは批判されているけれどね。当時の障害観からは無理もないだろうと思うのだが、彼が手話教育を受け入れていたら、今の聴覚障害者教育も随分変わっていたと思います。日本の手話教育の歴史に関しては、山本おさむの「わが指のオーケストラ」に詳しいです。

AltPaper:アンケート自動集計のASPサービス

 あると便利なグラフ化ツール AltPaper(アルトペーパー)

 仕事でアンケートを作成することがあります。最近ではWebを使って回答できるシステムが手軽に利用できるようになってきたので、それなりに準備は大変だけれど、一発で集計することができます。しかし、まだまだ紙のアンケートの出番も多い。質問紙を作る手間はそれ程たいしたことない(むしろ設問を考えるのが大変だ)けれど、回答結果の集計が、とんでもなくかったるい作業になってします。

 それを一気に解消してくれるのが、紙ベースのアンケートの自動集計ASPサービスであるAltPaperです。Webからダウンロードしたプラグインソフトをインストールすると、普段使っているWordで簡単に質問紙を作成することができる。回答が終わった後、スキャナで読み込んだファイルをサーバーに送ると、なんと画像処理して結果を自動集計してくれるのです。

 結果はExcelのシートにまとめてくれるので、後の処理も簡単。なんだか誉めすぎてCMみたいなエントリーになってしまった。

震えてお知らせ「バイブカード」

3分LifeHacking:あなたの心に“バイブレーション”――モチベーションタイマー「MotivAider」 – ITmedia Biz.ID

 目標時間を設定してモチベーションを管理する手法があります。残り時間が迫って、せっぱ詰まってくると焦って仕事するからね。目標時間を可視化するために、タイマーという外部的な道具を使うのですが、ITmediaの記事では、それ専用のタイマーを紹介していました。海外製品で結構なお値段。特徴は周りに人がいても使えるように、バイブレーターが付いていることと、ベルトに付けられクリップがあること。

 それなら、以前紹介したTANITAのキッチンタイマーが便利なんじゃないかと思ったのだが、いまAmazonで見たら、同じような機能で、もっと安い製品を見つけた。カードタイプなので、だいぶスリム。これなら背広の胸ポケットに入れても便利かな。

 こうゆうバイブレーター付のタイマーは、モチベーション管理の他にも、時間の決まっているプレゼンテーションを実施するときに、あと5分を知らせれる予鈴のような使い方も便利かもしれない。携帯電話の目覚まし機能で代用していたが、このような使い方ならタイマーの方が便利だろう。

震えてお知らせ バイブレーション機能付き カード型デジタルタイマー 「バイブカード」 ブルー T-155BL
DRETEC
売り上げランキング: 285
おすすめ度の平均: 4.0

3 延々と鳴り続ける、震え続ける。
5 使い勝手も良く価格から考えるとお買い得です

【記事】米国政府の情報アクセシビリティ調達基準、4月に原案公表へ:ITpro

 【緊急寄稿】米国政府の情報アクセシビリティ調達基準、4月に原案公表へ:ITpro

  東洋大の山田先生の寄稿記事です。現状を把握するのに丁度よい記事です。アクセシビリティ関係者必読の記事ですよ。

 米国では2001年より、リハビリテーション法508条に基づく技術基準によって、連邦政府の情報通信機器・サービスを調達する際には、障害者も含め誰もが利用できる要しなければならないという制限を設けている。利用できない場合には、調達の担当者は訴訟されることになるのです。

 この調達基準について、今、改訂の作業が進んでいる。情報通信はムーアの法則にしたがって技術が進歩していく。2001年の基準はもはや古臭くなってしまったからだ。

 この数年で情報機器は様変わりしました。2001年当時(基準を作るには時間がかかるので90年代の末期。と言うことは10年前)のITの状況を今と比べてみれば、CPUの速度もメモリ容量も勿論大きく変ったのですが、一番変化したのはメディアや機器の複合化でしょう。テキストや画像しか扱えなかったWebには、ブロードバンドが導入されて動画情報などが増加しました。事務機械は単機能のコピー機やFAXから、それらの機能が合わさった複合機に進化しています。

 今までの調達基準は、ソフトウェア、ウェブ、通信機器、ビデオとマルチメディア、クロズードプロダクト(与えられたままに利用しなければならない機器)、パソコンという、製品分類に沿って作成されていた。しかし、市場にはそれらを複合した機器があふれている。そこで、製品分類ではなく機能に注目して規定を作成するという考え方が打ち出された。これが改訂案の第一のポイントである。

 単機能の製品は、それを利用するユーザーの持つ障害を、ある程度絞り込んでデザインすることが出来ます。しかし、機能が複合していくと、同時に様々な障害をもつ人を想定しなければならなくなり、デザインが難しくなるのです。

 第二点は試験可能性が強調されていること。調達基準に準拠した機器を購入したはずなのに利用できないと苦情を申し立てられる。そんな事態を避けるためには、基準を満たしているかいないかは試験できなければならない。それを意識して個々の規定案が作られていった。

 これまでの技術基準では、アクセシビリティの性能は各メーカーがVoluntary Product Accessibility Template(VPAT)を作成し、自己申告を行ってきました。しかし、それでは客観的な評価に乏しく、正しく製品を選択することが出来ないのが問題だったのです。

 情報アクセシビリティの改訂調達基準が施行されるのは、早くても2009年の夏ごろだろう。この一年の猶予の間に日本企業が改訂原案をよく勉強し、対応策を立てておけば、前回のように輸出に支障をきたすといった事態は避けられると思われる。

 つまり、米国へ製品を輸出している日本企業は、この1年で新たな技術基準を学び、自社製品を改善していく必要が出てきたということです。既に大手企業は対応のための動きが見られるのですが、おおかたの企業にとっては、まだこの法律そのものも知られていないでしょう。しかし、テスタビリティがこれまでよりも厳しくなれば、これまで曖昧にされてきた製品群もアクセシビリティを判断されることになるのです。

 私も参加する予定の、3月にロサンゼルスで開催される「障害者とテクノロジー会議」でも、技術基準改定の関係者が集まって協議が行われるでしょう。また、これに関する発表も行われるそうなので、要チェックです。