【読書】決めない会議

 先日のワールド・カフェでお会いした香取さんの新著、「決めない会議」を早速読んでみた。

 文字が大きく、割と薄めなのでさっと読める本だが、要点がシンプルにまとまっていて充実した内容になっている。これを読めば「ホール・システム・アプローチ」の全体像が理解できるようになっている。これまで様々なワークショップに参加してきたが、それらの意図がつながって見えるようになった。

 「決めない会議」という題名は非常に逆説的で、本当は、自然に決まっていく会議のことが書かれている。個々人のアイデアが反響し合い、有機的な結合を果たして、まとまっていく。本書の中では、そのような1つの大きなシステムとして組織が動くためのプロセスや、場作りについて、本当にシンプルに(大事なところだけ)書かれている。

 皆が下を向いてしまい閉塞感を感じてうるような時代、こんな自由な場を作ることで、新しいアイデアが生まれてくるのだと思う。

決めない会議―たったこれだけで、創造的な場になる10の法則
香取 一昭 大川 恒
ビジネス社
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おすすめ度の平均: 5.0

5 組織で生きる人々の生き方を考えさせてくれる本
5 簡潔にして漏らさず
5 決してハウツー本ではありません
4 「決めない会議」も重要です
5 ミーティングがつまらないと感じている方に

能力を引き出し伸ばす支援 vol.3 「実践」 特別支援教育に取り組む教育関係者・親のための教本

 NPO法人エッジで学習支援相談員の養成講座の1コマを担当しています。これまでの講義をベースに、書籍としてまとめたのが、この本。

能力を引き出し伸ばす支援 vol.3 「実践」 特別支援教育に取り組む教育関係者・親のための教本
特定非営利活動法人エッジ
ナレッジオンデマンド
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【著作】シニアよ、ITをもって地域にもどろう

定年を迎え、これから地域にもどろうとするシニアに向かって、現役時代に身に付けたITのスキルをリブートさせて、地域のコミュニティと結びつけるためのノウハウをまとめた本です。  私は4章の「動き出してみる、その準備をしよう」を執筆を担当しました。

シニアだけでなく、地域の情報化に取り組む方々にも読んでいただければと思います。

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【ラジオ】TBS RADIO 954 kHz 講談社ラジオブックス 「風歩」

 月曜から金曜日の11時40分から15分間、TBSラジオで朗読の番組がある。毎週1冊ずつ紹介されるのだけれど、今週の本は森山風歩さんの「風歩」。彼女は進行性筋ジストロフィーという成長に伴って全身の筋肉が衰えていく神経難病を患っている。緩やかに進んでいくため、発症した直後は病気と分からずに、緩慢な彼女の動作はいじめの対象となったのだそうだ。

 大学生の頃からパソコンボランティアとして、彼女と同じ病気を持つ人達と接する機会があった。進行性の病気なので、学生時代の間に出会った何人かが亡くなられた。彼らとの出会いがなければ、いまのような仕事にきっと就かなかったと思う。

 私のであった筋ジスの人達は、進みゆく病気と懸命に戦っていたが、それは決して孤独な戦いではなく、周囲のサポートがあった。しかし風歩さんの場合、周囲の理解が得られずにずいぶんと苦労されたようだ。

 ただただ、彼女のブログ書き込みがとっても明るいのが救いになる。

風歩のブログ

風歩
風歩

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森山 風歩
講談社
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おすすめ度の平均: 5.0

5 ありがとう
5 人として大切なものを取り戻したいと思いました

【読書】キーボード配列QWERTYの謎

 いま私がこうして毎日打っているキーボードの配列。アルファベット順でも50音順でもなく、始めて触る人にはどこにキーがあるか分かりにくい配列になっている。一般的なアルファベットの配列はTabキーの横のキーの並びを読んで「QWERTY」というのだが、この配列が今日の標準として採用されるまでの歴史を書き記したのが、この本「キーボード配列QWERTYの謎」である。

 一般にQWERTY配列が出来た理由として、初期のタイプライターの印字アームが絡まらないように、わざと覚えにくくして打鍵のスピードが挙がらないようにしていると言われている。しかし、これはまったくのガセネタなのだそうだ。何故なら、QWERTY配列が出来た頃のタイプライターにはアームが無かったのだから・・・。じゃ、なんで最初に作った人はこの配列にしたのだろう? 私が本当に知りたかったQWERTY配列の誕生の秘密は、最後まで謎のままだった。

 初期のタイプライターから綿々と続くQWERTY配列は、その後人間工学的に“正しい”いくつもの新配列が登場するものの、新しい配列を覚えるのが面倒!や設備の入れ替えが大変などの理由で、乗り換えが起きるほどのインパクトがなく、現代に至る。

 誕生の秘密を残しながら、QWERTY配列のキーボードは今後も使われていくのだろう。 謎は謎のままが美しいのだ…。

キーボード配列QWERTYの謎
キーボード配列QWERTYの謎

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安岡 孝一 安岡 素子
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