【漫画】ファンタジウム

 雑誌モーニング2に連載中のマンガ、「ファンタジウム」。

 主人公の長見良は13歳の男の子。天才的なマジックの腕前を示す彼は、ディスレキシアのために中学を不登校に。周囲の無理解から孤独を募らせていた彼は、師匠だった北條龍五郎の孫の英明との出会いで、プロのマジシャンを目指していく。

 マジックもディスレキシアも丁寧に描かれていて、大人びてはいるがまだまだ少年らしさを残す主人公の心の内が鮮やかにでています。お勧め。

 たぶん、マンガの主人公にディスレキシアが登場するのは初めてではないでしょうか? マンガなので極端な部分もありますが、ちゃんと取材もされているので、押えるところはちゃんと押えています。

ファンタジウム 1 (1) (モーニングKC)
杉本 亜未
講談社
おすすめ度の平均: 5.0

5 共感を持てる主人公二人が面白くてかわいい
5 ものすごく続きが読みたくなる
5 『独裁者グラナダ』の
5 くりかえし読みたくなる
5 マジックシーンがすごい

ファンタジウム 2 (2) (モーニングKC)
杉本 亜未
講談社
おすすめ度の平均: 5.0

5 さまざまな要素がまとまっていく手品のような素晴らしさ
5 久しぶりに良いマンガを読んだ

【読書】君の手がささやいている

 障害のある人が主人公のマンガってほとんど少女漫画じゃないですか? 

 ということで、聴覚障害の人が主人公のマンガ「君の手がささやいている」です。数年前に菅野美穂が主演のドラマにもなっているので、知っている人も多いんじゃないでしょうか。 ドラマで聴覚障害の人が取り上げられると急に手話教室に通い出す人が増えるんですが、そうゆう人はあまり長続きしないのだそうです・・・。でも、興味を持ってくれるだけでもドラマの効果としては十分ではないでしょうか。

君の手がささやいている (1)
軽部 潤子
講談社 (2000/09)
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君の手がささやいている 第一章
バンダイビジュアル (2001/03/25)
売り上げランキング: 11853

【読書】Flower

 Amazonで「だいすき!!」を買ったら、このマンガをレコメンドしてくれたので、ついでに全10巻購入。今度は事故で頸髄損傷を負い、車イスになった女の子が主人公のマンガ「Flower」です。別マの少女漫画なので恋愛が中心です。

 印象的なエピソードは3巻の高校生編かな。校舎のバリアフリー化の問題がこじれて全校生徒総会が開かれるところ。ちゃんと最後にUDにも触れられています。再度ストリーも面白かったですよ。

Flower (1) (マーガレットコミックス (3264))
和田 尚子
集英社 (2000/08)

【読書】だいすき!!

 最近マンガばっかり読んでいる気がするが、今日もマンガのレビュー。

 TBSで日曜の10時から放送されているドラマ『だいすき !!』。香里奈が演じるこのドラマの主人公「柚子」は、軽度の知的障害を持っている。作業所の同僚と恋に落ち子どもを授かるが、夫は不慮の事故で亡くなってしまう。 ここから柚子の子育てが始まるのだが・・・。

 ドラマを見りゃいいのだが、肝心の第1話を見逃してしまい、悔しくてAmazonで単行本を大人買いしてしまった。

 ちゃんと取材もしてあって、内容もいい感じです。個人的に好きなエピソードとしては第4巻の「蓮と夏梅」。このエピソードでは柚子の弟の蓮が主人公になっている。障害者の家族の視点にとても共感できた。

だいすき!! 1―ゆずの子育て日記 (1) (Be・Loveコミックス)
ピュア(1)
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フジテレビ (1996/06/21)
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聖者の行進 DVD-BOX
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asahi.com:障害者「奴隷生活」 札幌市、対応に遅れ-マイタウン北海道

【漫画】どんぐりの家 それから

 随分前に描かれた漫画「どんぐりの家」。聴覚障害者の働く場所が作られるまでの日々を丁寧に追ったドキュメンタリータッチの作品。読むとじーんと来て搾り取られるように涙が出る良作でした。

 物語が完結してからの10年。今も聴覚障害者が置かれた立場は厳しいものがある。社会的な理解は進んだが、それがそのまま彼らの置かれている立場の改善に結びついたかは正直疑問だ。

 特に2006年に施行された障害者自立支援法の影響は大きい。 「どんぐりの家 それから」の中でも、自立支援法の影響で折角働けるようになった作業所を止めざるをえなくなった人達の姿が描かれているが、その苦悩はあまりにも深い。

 自立支援法を、作者の山本おさむは「美しい名前を持つ法律」と呼ぶ。そう、文字通りに障害のある人の自立を支援するための法律であれば、なんと素晴らしいことだったろう。だが実態は、この作品を読んでもらえれば、いかに残酷な法律であるかが分かってもらえると思う。

 私には政府が示す「自立」とは、責任を個人に押しつけている事のように見える。障害者から補助金を取り上げれば、補助金依存体質を改め自ら働こうとするだろう、というのが今の自立支援法の考えだろう。しかし、生活するための最低限のサービスまで取り上げることや、働くための訓練教育の機会までも奪ってしまっては、誰も立ち上げることはできなくなってしまう。

 自立支援法が、本当の意味で自立を支援する法律であるならば、障害者から取り上げたお金を障害者のために使って欲しい。