Inspiration 8

 講習会のエントリーでも書いたが、幾つか日本語化して欲しい海外製の製品がある。その一番が「Inspiration 8」だ。これはいわゆるアイデアプロセッサーと呼ばれるもので、日本ではビジネスシーンで発想支援に使われることが多いです。

 Ver6までが日本語対応され、スリース・カンパニーが代理店として国内で発売しています。いちおうWindowsXPで動くことが確認されていますが、MacではVer.9までの対応。価格も¥22,800 と比較的高価で気軽に購入できる値段ではありません。アメリカではシングルライセンスでも1万円しない値段で購入できるので、この差は大きいですね。

 ダメモトで開発元のInspiration社のサイトから体験版をダウンロードしてインストールしてみたところ、幾つかの設定変更で日本語の入力が出来るようになりました。詳しくはこちらのサイトが参考になります。参考サイトではVer.7を対象に記述していますが、Ver.8も同様の操作で日本語の操作が出来るようになりました。しかし残念ながら不具合もそのままです。Unicodeでプログラムを書いてくれればいいのに・・・。

 マウスカーソルをアイコンに重ねると内容を読み上げてくれる機能なども、スピーチエンジンを日本語対応のものに変更すれば動作しました。これは難読症の人などに特に便利な機能でしょうね。

 早く日本語に対応してくれることを願っています。

インスピレーションの画面

【予習】中国の情報アクセシビリティ事情

続いて中国の情報通信アクセ市ビリティに関する予習。 これにはまずは自分の関連した本から。

情報アクセシビリティとユニバーサルデザイン―誰もが情報にアクセスできる社会をめざして
アクセシビリティ研究会 C&C振興財団
アスキー (2003/03)
売り上げランキング: 121,643

【予習】中国のバリアフリー事情

 今年のゴールデンウィークは海外出張で貯まったマイルを使って中国は北京へ旅行に行っています。そんなわけで出かける前に現地の状況をチェック。

 GWだというの簡単に飛行機のチケットもホテルも手配できたのは、春先の北京は黄砂が吹き荒れているからだということを知ったのは、全ての予約を終えてからだった。まぁ、いいさ砂塵にまみれるのもロマンがあるじゃないか。「♪黄砂に吹かれて~」

 でも気になるので調べてみると、黄砂は3月~4月に集中し、GWには吹き止んでいるとのこと。これならマスクの用意はいらないようです。

予報ではゴールデンウィークは黄砂の心配なし

 こうして安心して中国に行けそうです。せっかくなので、彼の地のバリアフリー事情を予習しておこうかとネットを少し調べてみました。

 まずはいきなりイイ資料を発見。日本と中国の比較なので非常に分かりやすい論文です。

バリアフリーに対する制度や考え方の中日比較に関する基礎的な考察(PDF)

 一人っ子政策による人口動態の変化も注目するべき点ということで、「一人っ子政策」で検索

<中国におけるシニアビジネスの可能性~高齢化事情の日中比較から~

「世界的高齢化の第二波」の震源地中国–老いる前に先進国の仲間入りを果たせるか:「複眼」で見る世界(PDF)

日本の高齢化の速度を上回る恐ろしいほどのショックがこれから中国を襲うことになりそうです。 しかし、急速な少子高齢化の問題を抱えているのは一人っ子政策を推進している中国だけでなく、アジア各国に共通の問題なのだそうです。例えば学歴を大変尊重する韓国では子ども一人に対する費用負担の増大から少子化が進み、いまでは日本を下回る出生率となっています。

アジアの消費市場における少子高齢化の影響

アジア経済における少子高齢化の影響に関する数量分析 

 では実際、現地はどうなっているんでしょう?

中国 バリアフリー写真

バリアフリーコンサルタントをされている木島さんのページには、現地の様子が写真で説明されています。

北京:住みやすい街を求め、全市でバリアフリー推進

更にオリンピックを控えて、北京ではバリアフリーを積極的に進めているようです。今回の旅でも街中で見つけられるといいな。

インドで障害者対応の携帯ソフトを開発

Software for Disabled Mobile Phone Users Launched in India – Axistive – Assistive Technology News Portal

 インドのソフト会社が障害者向けの携帯電話の実験を開始したとのこと。途上国(ITでは先進国か?)で、このような動きがあることはなんとも嬉しいかぎり。  ソフトは利用者の障害に応じてカスタマイズされ、視覚障害ならば音声出力が、聴覚障害者ならばビジュアルな表現が、それぞれ設定できるらしい。 実験はNOKIAの端末をベースに、その上でソフトを動かして行われたそうだ。

【記事】ウェブサイトのアクセシビリティで裁判–米の視覚障害者が提訴

CNET記事:ウェブサイトのアクセシビリティで裁判–米の視覚障害者が提訴

 アメリカでまたWebサイトのアクセシビリティが低いことを理由に裁判が起っている。以前から航空会社を相手にWebアクセシビリティ関連の訴訟が起っていたが、今度は小売業者だ。

 アメリカの法律でWebアクセシビリティを義務づけているのは、リハビリテーション法508条だが、これが適用されるのは連邦政府とその関連のサイトに限られる。航空会社が訴えられた時は、ADAと呼ばれる公民権法に違反しているからだという理由からだった。ADAでは公共交通機関のバリアフリーが義務づけられており、視覚障害者がWebからチケットを買えないのは、これに違反しているとしたのが訴訟理由だったと思う。ただし、この裁判ではADAがサイバースペースにまで適用されるか疑問視されており、勝訴の望みは薄いらしい。

 今回の場合は、カリフォルニアの2つの州法(The California Unruh Civil Rights Act and the California Disabled Persons Act)に違反していることから訴えられたものである。ADA同様、これらの法律がどれだけWebに対して影響力を持つかは疑問だが、訴えられた小売業者も前向きな対応を見せており、私は最終的に和解になる可能性が高いと見ている。