エモーショナルデザイン

 頂き物でアレッシーの茶漉しを手に入れました。早速お茶を淹れてみましたが、それほど便利なものではありません(笑) でもとても魅力的なのです。

アレッシーの茶漉し 

 この写真を見て、ピンと来た人はノーマンの「エモーショナルデザイン」を読んだことがあることでしょう。扉の写真に使われていた、あの茶漉しです。だから、機能性だけを追求した製品が最良のものではないと。

 普通に買うと結構な値段なのですが、気の利いたプレゼントに本とセットで贈ると良いかもしれませんね。

 次はジューサーか!?

エモーショナル・デザイン―微笑を誘うモノたちのために
ドナルド・A. ノーマン Donald A. Norman 岡本 明 伊賀 聡一郎 安村 通晃 上野 晶子
新曜社 (2004/10)
売り上げランキング: 15,623

AlphaSmart-Dana Wireless

 Inspirationの次に日本語化して欲しいのはスマートキーボードだ。これはキーボードに小さな液晶ディスプレイがついた一昔まえのワープロみたいな形の製品だ。単機能だがその分使い勝手がよくノートの代わりに使われているらしい。なかなか小中学生がノートパソコンを普段から持ち歩くのは難しいから、日本でもこれくらいの製品が出てくれるとイイのだが。

 このスマートキーボードを作っているメーカーのAlphasmart社の「Dana Wireless」という製品は、スマートキーボードでは珍しいPalmOSが採用されている。つまり日本語化が可能なのですよ。J-OS for Danaをインストールすれば日本語でスマートキーボードを使うことが出来るのですよ。

 しかし手軽さが売りのスマートキーボードに、これだけの手間をかけるのは本末転倒ですね・・・。 KIDSパソコンを作っているメーカーさん、キャラクターものだけじゃなくてこんな実用的なものはいかがですか?

Dana Wireless

Inspiration 8

 講習会のエントリーでも書いたが、幾つか日本語化して欲しい海外製の製品がある。その一番が「Inspiration 8」だ。これはいわゆるアイデアプロセッサーと呼ばれるもので、日本ではビジネスシーンで発想支援に使われることが多いです。

 Ver6までが日本語対応され、スリース・カンパニーが代理店として国内で発売しています。いちおうWindowsXPで動くことが確認されていますが、MacではVer.9までの対応。価格も¥22,800 と比較的高価で気軽に購入できる値段ではありません。アメリカではシングルライセンスでも1万円しない値段で購入できるので、この差は大きいですね。

 ダメモトで開発元のInspiration社のサイトから体験版をダウンロードしてインストールしてみたところ、幾つかの設定変更で日本語の入力が出来るようになりました。詳しくはこちらのサイトが参考になります。参考サイトではVer.7を対象に記述していますが、Ver.8も同様の操作で日本語の操作が出来るようになりました。しかし残念ながら不具合もそのままです。Unicodeでプログラムを書いてくれればいいのに・・・。

 マウスカーソルをアイコンに重ねると内容を読み上げてくれる機能なども、スピーチエンジンを日本語対応のものに変更すれば動作しました。これは難読症の人などに特に便利な機能でしょうね。

 早く日本語に対応してくれることを願っています。

インスピレーションの画面

【講演】学習支援相談員講習会-支援ツールの紹介

 港区の学習支援相談員養成講習会で、学習障害の人に便利な支援ツールの紹介をしてきました。今回で通算3回目の講習で私の方もだいぶ慣れてきましたが、その分内容も充実してきて支援機器のデモなどをしていると2時間の講義時間はあっという間に過ぎてしまいます。今後はビデオなどを活用して、講義の密度を高める努力をしないといけませんね。

 この講習会を実施する度に感じるのは、日本語に対応した学習障害向けの支援ツールの不足です。アメリカなどでは移民が多いせいか障害以外の理由で文字の読み書きに不便を感じる人が多く、様々な製品が発売されています。しかし日本語とは言語構造に大きな違いがあるため、それらの製品を利用することが困難なのです。

 この講座の受講者は研究者やエンジニアではなく、修了後に学校で直ぐに支援を始める方々なので実際に利用できるものを紹介しなくてはなりません。そのため私の講義では出来るだけ身近なモノを取り上げて便利に学習できるように紹介しました。

 出来れば海外の製品を日本語化して利用できるようにしたいです。あるいは日本で独自の製品を開発した方が良いのでしょうか? 何らかの方策を考えたいと思います。

講義風景