否極泰来-Sakaki.ws
35歳の危機感
- 2010年3月18日 11:30
- 日々の徒然
このエントリー、気に入らなかったので書き換えて再度アップします。
35歳というのは社会的に見て人生の大きな節目のようである。転職するには35歳が限度らしいし、プログラマーに至っては35歳引退説まである。この歳を超えると、ある程度人生の選択肢が狭まってしまう。女性はそれに加えて出産という生物的な限界が近づいてくるので、否応なしに人生を考えざるを得ない。
ある意味で、これまでの世代の人は35歳までにある程度の社会的信用のあるポジションに着き、その後はそのポジションを守って生きてきたとも言えるだろう。
しかし2010年現在、リアルタイムで35歳の人達の悩みは、バブル崩壊の影響を受け、こうした社会的なポジションを得ることができずに35歳を迎えてしまったことである。 2010年現在の35歳は1974年生まれ。団塊ジュニアとしてとりわけ人口の多い世代であり、バブル崩壊の影響で就職に苦労した世代でもある。バブル世代が自由を求めてフリーターになったのに比べ、正社員になりたくても慣れなかった世代がいまの35歳だ。派遣社員では35歳までにキャリアを積み上げることは難しく、年取ってから余力で生きていくのは難しい。
NHKの調査によれば、いまの35歳は10年前の35歳よりも年収が200万円少ないという結果が出ている。それはつまり新卒の年収と変わらない。 失われた10年は世の中の雰囲気だけではなく、実際に数値に表れてる。
例えば35歳は給与体系が年功序列から成果主義に変わってきた最初の世代でもある。働きに応じて給与が支払われる成果主義が広まっていれば、NHKの調査の結果ももっと高い数値が出ているはずだが、そんな兆候は微塵もない。このままで安く使われて終わってしまう。
成果主義でこのまま行くと、今の35歳が50歳や60歳になり、新しい技術を修得したりハードワークができなくなったときに、成果に合わせた報酬だと、今よりももっと少ない収入になってしまうのではないかという不安がある。 年功序列では若いときに少ない収入でも将来は増えるという目算があったから苦しくてもがんばれたのが、成果主義で、いま少ない収入が将来増えるという保障は何もない。世間の事を書いていたつもりが、だんだん自分の心配(笑)になってきた。
こうした現状に対してルサンチマンを垂れ流しても仕方がない。団塊の世代を羨んでも高度経済成長時代は二度と帰ってこないのだ。我々は今の時代を受け入れて生きていかなければならない。高齢者VS若者という分かりやすい二項対立で考えていては思考停止に陥ってしまう。本当に考えなければいけないのは、我々の世代の子ども達についてなのではないだろうか?
35歳は親になる世代でもある。団塊Jr.は貧乏くじを引いた世代とも呼ばれているが、その親の世代は高度成長でしっかりと蓄えた資産があり、臑をかじって生きていくこともできるだろう。いま問題になっているネットカフェ難民のような人達は、何か問題が起きたときに親や親戚など上の世代に頼るという血縁のセーフティーネットを持っていないのではないだろうか。もし親の世代がすっからかんだったら、困難に陥る人はもっと増えるのではないだろうか?
団塊Jr.には、まだかじれるだけの臑が残っている。しかし、彼らの子ども世代には十分な臑を残してやることはできるだろうか? 教育や働いてスキルを磨く機会が少なければ、新興国の追い上げに負けてしまう。国内の産業が力が落ち、ますますレベルアップする機会を無くしてしまうという悪循環が繰り広げられるかもしれない。
年金や医療費が年寄りは得で若者は損だとか、目先の損得を考えていては手遅れになる。問題は世代間の対立では解消できないのだ。いまこそ世代間で持続可能な経済社会を作り上げなければならない。
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デジタルコンテンツ学科の学生に読んで欲しい本10冊
- 2010年1月24日 23:00
- ブックレビュー
僕自身が学生時代に読んで感動した本や、社会人になってから学生時代に読んでおけば良かったなと思った本を10冊選んでみました。時間のある学生時代のうちに是非読んでください。
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アウシュビッツに収容されたユダヤ人精神分析学者の体験。悲惨な状況だが、冷静で客観的な記述。極限状態の精神状態について独特な視点で書かれている。 行き詰まった時に手に取ってみてください。
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著名なITコンサルタントの技術エッセイ。問題解決の本質をたとえ話を使って面白く説明している。物事の見方が変わる本。
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様々なデザイナーにインタビューする形式で、その仕事ぶりはきっと参考になると思いますよ。就職活動を始める前にぜひ読んでください。
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授業でも紹介しました。使いやすいデザインを考える時に読んでください。
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デザインは見た目をキレイにすることではなく、問題解決の道具であることを実感できる本です。
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かなり古い本ですが「生きのびるためのデザイン 」も一緒に読んでください。
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ITを社会的な視点で解説しています。ソーシャルWebが注目されるなか、原典として読んでおくことを薦めます。
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社会起業家という生き方が分かる本です。世の中の役に立ちたい、社会問題を解決したいと感じたときに手にとってください。
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情報デザインとはコンピューターの画面を設計することではなく、人と人との関係性を再構築するものだということを感じてください。
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聴覚障害児の教育に生涯を捧げた大阪市立聾唖学校の校長、高橋潔が主人公のマンガです。聴覚障害とはコミュニケーションの障害なのだということを感じてください。
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車イスバスケをテーマにしたマンガです。リアルとは等身大の自分自身の事じゃないかと思います。それを認め受け入れていくプロセスを丁寧に書いています。まだ未完ですが、とてもお勧めです。
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iPhone購入しました
- 2010年1月11日 02:28
- 日々の徒然
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ユニクロのパンフレット:服のチカラ
- 2009年12月30日 18:46
- 日々の徒然
冬のバイク乗りには欠かせないヒートテックを購入しにユニクロに行ったところ、レジに置いてあったパンフレットに目がとまった。自転車に乗った青年と、インパクトのあるタイトル「服のチカラ」という言葉に引かれて1部もらってきた。
「世界を良い方向に変えていく 服のチカラ
障がい者と働くということ ユニクロが取り組む障がい者雇用 01」
ユニクロは以前から障がい者雇用に力を入れてきたことでも有名で、従業員5000人以上の企業としては、日本で1番の雇用率(2008年月で8.06%と驚異的)を保持している。以前から、実際にはどのような人が働いているか興味があったが、このパンフレットでは、実際の従業員の人達を紹介したものだった。
どんな障害の人が、どんな職場でどのような仕事をしているか? 冊子の中では、各職場で様々な障害の人が、工夫をしながら働く様子を実体験を交えながら簡潔にまとめられている。
この冊子、Webでも公開されていないか探してみたが見つからない。既に店頭では02が置かれていて、今から入手する方法はない。せっかくよい冊子なので、もっと広く見てもらうために、何か方法はないかしら?
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【記事】YouTube、動画に自動で字幕をつける機能を導入
- 2009年11月23日 23:26
- アクセシビリティ
IT Mediaの記事の紹介
YouTube、動画に自動で字幕をつける機能を導入 - ITmedia News
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0911/20/news063.html
マイクに向かってしゃべった声を音声認識機能で字幕にしてくれるというもの。なかなかやりますなぁ。
もちろん認識率は100%ではないだろうが、それも引き続き改善を続けていくそうだ。こ英語の認識率は高いが、漢字かな変換が必要な日本語では実用になるまでまだまだ時間がかかりそうである。
1つ提案だが、音声認識に使ったデータを、音声解説に使用できないだろうか? トラックをもう一つ増やせばすむこと。データが増えるが、ストレージの値段も下がり続けているので問題にならないだろう。
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