京都で開催されたATACカンファレンスに来ております。ATACとはAssistive Technology & Augmentative Communication の略で、日本語では支援技術と代替コミュニケーションとでも訳せばいいのでしょう。主にコミュニケーションに障害をもつ方のためのテクノロジーに関するカンファレンスです。
http://e-at.org/atac/2005win/index.html
今年で10回目の記念大会で、私自身は4回目の参加となります。参加されている方は養護学校の先生やリハビリテーションの関係者が多いようです。
教育やリハビリの現場での実践的な取り組みに関する報告が多く、大変参考になります。また日本で入手できる支援技術に関する製品の展示も行われており、実際の製品を触れることの出来る良い機会です。
今回参加したセッションはこんな感じ。
○AACやATで役割を生み出すことの大切さに気づく?統合教育や交流教育へのヒント
現在進められている教育の統合に対しての問題提議。
○総務省の取り組み
総務省の情報バリアフリーの担当官からの報告
○Show and Tell
参加者からの告知。一人30秒で自己アピール
○機械で生み出す言葉
コミュニケーション・シンボルの組み合わせで会話をする支援技術の紹介。海外からの招待講演。
○ITサポーターの素晴らしい実践
各地で活躍するパソコンボランティアからの実践報告。
○視覚障害疑似体験
ゴーグルを使って、白濁と視野狭窄の状態を疑似体験。ATACの会場をパートナーとうろうろしていろんな人にぶつかる。過去に何度か体験しているが、やるたびに新しい発見があって新鮮である。
夜、掛屋剛志くんという13歳の視覚障害の男の子のライブが会場で行われました。うまいピアノだなぁと思って聴いていたけれど、驚いたのはその後に演じたドラムでした。なんとただの段ボール箱を叩いていただけなのに、それが見事なビートを刻んでいるのです。これにはちょっと震えたね。