「下流社会」に続いて「それでいいのか蕎麦打ち男」を読んでみた。下流~がある意味で団塊Jr.世代を評論した世代論であったが、この蕎麦打ち男はその親に当たる団塊世代を論じた本である。
世代論なんて血液型占い程度にしか信じていないが、読むと結構面白いんですよねぇ。特に団塊世代は2007年問題などでクローズアップされていて関連する書籍がたくさん出ています。それらの類書が、金持ってる団塊世代を相手においしいビジネスしましょう的な内容に比べて、自身も団塊世代の著者が同世代に向けて渇を入れるという内容はちょっと目新しい。
まぁ何にしても団塊Jr.にあたる私は、団塊世代に対して近親憎悪的な複雑な感情を持っているので、この渇は気持ちよかった。
それでいいのか 蕎麦打ち男
posted with amazlet on 05.12.24
残間 里江子
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憎悪(びっくり)! 同じく団塊Jrの身から超アクティブな両親をみていますと、心配ないのかと錯覚してしまいそうですが。やはり世代のドグマというか、諦めや思いこみがあるとしたら、それは勿体ないですね。
世代が違うとギャグが通じなかったりしますが、今生きている人だと、たとえばテレビを観ていた年代や時間帯で、相手と共有できるカテゴリを定められるようにも思います。懐メロ・カメラ・メカずきな私は、結構上の方と一緒に時間を過ごす自信はあります(話さえできれば)。