北京より帰ってきました。大変充実した4日間でした。観光の話ばかりでしたので、ここで少し北京のバリアフリーを目に付いた範囲で書いてみます。
障害者用スロープは「无障碍通道」と書くんですね。「无」は無いって意味だそうです。障碍が無い通路でバリアフリーを意味しているのでしょうか。とあるスーパーの入り口付近に設置してありましたが、写真で分かるように柵がかかって閉じられておりました。
北京の街中は外国には珍しいく、点字ブロックが敷き詰められています。ブロックは黄色い4本線で、日本と同じようなものです。ただ、このブロックも写真のように路上駐車の自動車(自転車ではない)に遮られて意味をなしていないのが残念。
北京には現在、4本の地下鉄が走っています。写真の駅は13号線の知春路駅です。この13号線は比較的新しい路線だそうで、設備も新しいです。他の鉄道の改札が人手に頼っているのに比べ自動改札が導入されているなど機械化が進んでいます。 障害者向けのエレベーターもプラットホームの端に用意してあって、乗車口までの点字ブロックも敷き詰められています。
地下鉄の中にあったシルバーシート?の漢字表記です。老幼病残孕*座と書くのですが、漢字が一つ表示できないので写真を確認してください。老が老人、幼が幼児、病が病人、残が残疾人で、孕が妊婦さんの事ですね。漢字1文字で伝えてしまうところが凄いのですが、もともと漢字は象形文字が起源ですから進化したアイコンだと思えばいいのですね。
まだまだ中国のバリフリー状況はこれからのようです。オリンピックに向けて急速に整備しているそうですが、果たして間に合うのか? 電車に乗るときに人が降りるより先に我先に乗り込んでくる人達を見て、まずは住民の意識改革が必要なんじゃないかと思います。