天気の良い昼下がり、長らく懸念事項だった台所のガス台と換気扇をピカピカにした後に、ビールを片手に読み始めた本が、西村さんの「自分の仕事をつくる」だ。語り口がやさしいので気軽に読める本であるが、内容は深い。
西村さんにはワークショップフォーラムなど、何度か会ってお話しする機会があったがまとまった著作を読むのは初めてだ。いくつかのトピックは話の中で触れられていたが、こうして読むとまた違った視点で読める。
西村さんが様々な職業の人に対して、仕事観や生活観をインタビューする形式で書かれているのだが、そのインタビューの過程で明かされるそれぞれの考えが面白い。
主にデザインに関わる仕事について語られているのだが、自分の仕事をつくるということは全ての人に関わる問題だろう。働き方を考えることは、そのこと自体がクリエイティブなのだと思う。機械のようなルーティンワークをこなしている時だって、働き方次第でそこに新たな発見があるのだと思う。
西村 佳哲
晶文社 (2003/10/01)
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