IST2006開催

IST 2006 Helsinki – Home
http://www.ist2006.fi/

11月21日から23日までヘルシンキ市内でIST2006が開催されました。ISTとはEUが主催する情報社会に対する研究開発に関する集会のことで、今後のEUの同行を見るのに絶好の機会なのです。

3日間、いろいろ眺めましたが正直な感想として技術的に特に優れた物が見られないことでした。 ここで気がついたのは、ISTとは先端の技術の発表の場ではなく、これらの技術をどのように社会に取り込んでいくかという戦略を発表する会であるということです。

このことに気がついてから会議を見る視点が変わり、EUが今後5年間の中でどのように変わっていくか、その決意を見て取れるようになりました。

会場 ビビアン フィンランドの大臣 P1010774.JPG 低価格なアイトラッキングシステム 立体を把握するシステム

フィンランド聴覚障害者協会とSTAKESを訪問

 翌日から早速訪問を開始。最初はフォンランドの聴覚障害者協会(FDA)へ。担当者から当地の状況などを聞く。日本と同じ面積を持つ国土に人口500万の人が住むこの国では、とにかく人手が足りないのが悩みのようだ。それを補うためにモバイルが発達しNOKIAのような企業が成長したのかもしれない。

 FDAでもネットワークやモバイルを利用した聴覚障害者支援に適用する試みがなされていた。

FDA (フィンランド聴覚障害者協会:FDA)

 その後STAKES(フィンランド国立社会福祉研究所)を訪問。研究員が入れ替わり立ち替わり様々なテーマでフィンランドの取り組みを紹介してくれるというフルコースを堪能。お腹いっぱいです。

ヘルシンキ到着

 フランクフルト経由でヘルシンキに到着。フランクルフルトではビールとソーセージを楽しむ予定が飛行機が遅れて乗り換え時間がたった45分!!!

 おもけにやたら広い空港で端から端まで走って移動することに・・・。途中の関所に同行の先生が捉まり、何とか逃してもらってヘルシンキ行きに滑り込みセーフ。

 ヘルシンキには夜中に到着。重いスーツケースを引きずってホテルにたどり着くと、なんと部屋がない・・・。なんでも大きな医学学会があって、ホテルの部屋が足りなくなり、学会関係者以外は他のホテルに回されることになってしまいました。

 交渉の甲斐無く、別のホテルへ移動。何とか部屋までたどり着いて、このエントリーをアップしようとすると部屋のLANがつながらない。フロントで聞くと、なんでもサーバートラブルで明日にならないと直らないらしい。仕方なく久々のダイヤルアップで接続したのでした。

大聖堂 夜のヘルシンキ

上の白い建物は市内の真ん中にある大聖堂。そして、ヘルシンキの夜は長く、人々はろうそくの下に集まり語らうのでした。

北欧調査旅行に出発

本日から10日間、フィンランド・スウェーデンへ調査出張に出かけてきます。

福祉政策やITアクセシビリティ、モバイルなどの最新の動向を調査してまとめる予定。NOKIAなんかも訪問する予定で今から楽しみ。

まずはヘルシンキへ着くまでの長旅を楽しみたいと思います。

【大学】ユニバーサルデザイン講義2006-第7回

 本日はゲスト講師を招いての授業です。来ていただいたのは、株式会社アメディアの社長、望月優さんです。

 望月さんは、視覚障害者向けのソフトウェアを開発・販売しています。ご自身が全盲なので、自らの体験を活かした製品作りを行っています。講義では、視覚に障害のある人が普段の生活の中で困っていることなど身近な話題から始まり、音声ブラウザで読みやすいWeb作成のノウハウについてと次第に深い内容に移っていきました。

 初めて視覚障害の方の話しを聞く学生もおり、ましてや目の見えない人がパソコンを操作をするのを見た事がある学生はいなかったので、とても勉強になったようです。

 様々な人がインターネットを使っているという実感を持って、今後はコンテンツ作成が出来るように期待しています。