【記事】ネットだけで授業を受けられるサイバー大学が開校

入試ナシ、選抜はロト抽選で公平に! サイバー大学 吉村作治学長 ? @IT
http://www.atmarkit.co.jp/news/200612/07/cyberu.html

 上記のニュースでは、サイバー大学の学長となった吉村作治氏のインタビューが掲載されています。その中で吉村学長は日本の大学の教育格差についても触れていますが、その一つとして身体的な障害について語っています。

また、現状の大学では車椅子での入学を認めているものの、実際には車椅子通学では通勤・通学ラッシュのため朝9時の講義には出られないという問題があるという。また、日本の大学では車椅子では教授になれない、なぜなら対応できる設備がないからだという。「サイバー大学では身体障害者の生徒は授業料を免除しています。また、教員についても積極的に身体障害者の方を採用している」。

 まさしく日本で障害をもつ人が高等教育を受けるには、様々な物理的なバリアーを乗り越えていかなければならないのです。

 放送大学なども通学の困難な人が多く入学していることから、障害学生に対するサポートに熱心ですね。諸外国の例ではイギリスのオープンユニバーシティなどは、多くの障害をもつ学生を受け入れていることで有名です。そもそも海外の多くの大学は障害をもつ学生のサポートが充実しているので、上記の吉村学長の指摘した点はクリアされている場合が多いのですが・・・。

 数年前に調べたときには、障害をもつ学生の大学進学率は人口の0.09%であったことを考えると、大学全入時代になって、今は少しはよくなっているのだろうか? サイバー大学が障害をもつ人の高等教育への進学率を上げてくれることを期待します。

 

【大学】ユニバーサルデザイン講義2006-第9回

 今回から製品・サービスを考える時のツールとしてシナリオデザインの手法というのがあります。今回からこのシナリオ手法をユニバーサルデザインの中で使う方法について解説していきます。

 まず、私がこれまで行ってきたシナリオデザインの実例や、その他のシナリオの例を解説しました。また、シナリオの中に登場することになるペルソナについても解説しました。

 続いて実際にシナリオとペルソナを作る時の方法をステップ毎に解説しました。次週から実際にシナリオを作成してもらう予定です。

【大学】ユニバーサルデザイン講義2006-第8回

 祝日があったので2週間ぶりの講義です。前回に続きゲストを招いての講義です。

 本日来ていただいたのは、雑誌いくお?る編集長の小川さんです。

 小川さんは聴覚に障害のある人向けの情報誌を編集しています。ご自身が聴覚障害があるので、その体験から得た情報がふんだんに掲載された雑誌です。

 講義では、まず小川さんの子どもの頃の体験についてのお話しから始まり、そこからコミュニケーションについて話題が移っていきました。口話や手話について、またFaxやメールについてなどメディアに関する話題も多く提供していただきました。

 面白かったのは聞こえの疑似体験ですね。

帰国します

 全ての日程を終えて、無事に帰国することになりました。今回の調査の結果は1月12日のシンポジウムで発表するほか、報告書の形で公開する予定です。詳細について興味のある方は、ぜひお問い合わせ下さい。

ストックホルムの街並み ストックホルムの街並み2

ストックホルムの街並み4 ストックホルムの街並み3

スウェーデン社会保健省とHANDISAMを訪問

 本日はまずスウェーデンの社会保健省を訪問。コーディネーターを務めるラースさんとミーティング。スウェーデン全体の福祉政策について、いろいろと教えていただく。流石にコーディネーターだけあって、各省庁の動きを詳しくご存じで助かりました。時間があれば、それぞれの責任者を紹介してくれるとのありがたい申し出を受けたが、残念なことに明日には帰国するため、お気持ちだけ受け取ることに。

 次に訪問したのはITアクセシビリティを中心に活動するHANDSAMを訪問。ハンス卿が我々を迎えてくれた。ここでは彼らが作っているIT機器のガイドラインに関して伺うことに。卿は非常にユーモアのある方で、あっという間に時間が過ぎてしまった。ハレルヤ・モーメント!!

HANDISAM