【出張】ボストン&LA-1日目

今日からボストンに出張です。

東京では最後の雪が降っていますが、現地からのメールではまだまだ冬で雪も降っているとのこと。スーツケースに冬物の衣類を詰め込んでの旅立

ボストン訪問の目的は世界をリードするユニバーサルデザインの推進団体であるAdaptive Environmentsを訪問すること。今回は新たに開設されたHuman centerd design centerのオープニングセレモニーに出席する機会を得たので、様々なUD関係者に会うことが出来ることを期待しています。ボストンではその他にハーバード大学の障害学生支援室や、障害者スポーツをリハビリに取り入れた病院などを訪れる予定です。

LAは毎年恒例の「障害者とテクノロジー会議」に、連続8回目の参加になります。昨年のツアーは62名という大勢の方にご参加いただいたのですが、その分私たちのサービスが手薄になってしまったので、今年は少し絞って40名弱のツアーになりました。これくらいの人数だとバスもゆったり座れていいですね。去年は全員バスに乗れませんでしたから・・・。

 

【読書】ドアプロジェクトに学ぶ

 この本は失敗学で有名な畑村先生が、六本木ヒルズで起こった大型回転ドアによる男児の死亡事故を契機にして開始した「ドアプロジェクト」の報告です。

 興味深い点としては、4.2で解説している「技術の系譜と来歴調査」だ。最初に作られた回転ドアが時間や人の手を経て行く中で初期の設計思想が継承され無くなっていく様を追跡調査していく。回転ドアの場合は、初期には安全性を考えて軽量化の考えがあったが、次第に大型化や内装の追加などで当初の思想が失われていく。

 2007年問題で団塊世代の大量退職で技術力の散逸が問題になっているが、個人の技術力だけではなく設計思想の継承の問題にも注目していかなければならないだろう。

 第5章の「事故のない設計のために」は、特にこれから設計を学ぶ人には何度も読みことを勧めます。

 回転ドアの衝撃を検証するための実証実験の様子などは、写真も多く文章も平易に書かれており非常に読みやすいので、一般書として出した方が売れたかもしれません。製品設計をするエンジニアはもちろん、一般の方にもお勧めの本です。

ドアプロジェクトに学ぶ―検証回転ドア事故
畑村 洋太郎
日刊工業新聞社 (2006/07)
売り上げランキング: 268239
おすすめ度の平均: 4.0

4 事故を防ぐために!

【記事】舌先コントローラGRAViTONUS – Engadget Japanese

舌先コントローラGRAViTONUS – Engadget Japanese
http://japanese.engadget.com/2007/02/27/gravitonus-tongue-controller/

Switch

Engadget Japanのコメントがいいね。

高額の賞金やスポンサー契約のかかった試合に勝つためならどんな手でも舌でも使いたい職業ゲーマーの皆さんにとっては検討の価値があるのかもしれません。ゲーマー必須の第三の腕として普及することで必要な人に安く届くようになることを祈ります。