なんだかこの記事を読むと、シニア向け携帯がまったく売れていない印象を受けますね。ドコモのらくらくホンに限って言えば、シリーズ累計の出荷台数が1,000万台を超えているので低調とはいいがたいと思いますが…。
確かにらくらくホン以外のシニア向け携帯は好調とは言えない状況にありますが、この報告の調査方法にも大きな問題があるように思います。まず、調査対象者の年齢ですが、次のように40代、50代だけで8割を占めています。
年齢別では、40代53.3%、50代27.9%、60代14.5%、70歳以上4.2%。
また、登録モニターを使っているので、自らモニターに登録する積極的な人ですね。
調査の手法もネットを使った回答だということなので、回答者はインターネットを操作できるITリテラシーの高い人です。
この時点で回答者にかなりのバイアスがかかっていることが分かると思います。
意外にユーザーを獲得できていないシニア向けケータイだが、何が余計で、何が足りない機能なのだろうか。
そんな問題を投げかける前に、自分たちの調査で何が余計で、何が足りないのかを考えて欲しいですね。