ただならぬオジサンとは、「さすが年をとっているだけのことはある」と世の中に認められて、一目置かれる存在として、定年後を生きている人を指すのだそうだ。確かに登場するオジサン達はただならぬ人ばかり。ただならぬだけではなく、生き生きとして楽しそう。まさにアクティブシニアだ。
日本の高度成長期を支えたオジサン達は、仕事のために生きてきたような人生を過ごしてきた。だから定年になって仕事から離れると何をしていいか分からなくなってしまう人もいる。本書に登場するオジサン達は、定年後の人生に新たな生きがいを見いだし、第二の人生を豊かに過ごしている。その豊かさは金銭的なものだけではなく、仲間や友人、地域との繋がりの中で、自分の存在を肯定してくれる誰かと関わりながら、生きていることを実感していく豊かさのことだ。
ちょう私の両親が、そろそろ本書に登場するオジサン達の仲間に入る年齢である。自分の親を思いながら読むと、更にいろいろと考えさせられる本だ。
定年後のただならぬオジサン (中公新書ラクレ)
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足立 紀尚
中央公論新社
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60代からの生き方がイメージできた。
シニアの生き甲斐とは