震えてお知らせ「バイブカード」

3分LifeHacking:あなたの心に“バイブレーション”――モチベーションタイマー「MotivAider」 – ITmedia Biz.ID

 目標時間を設定してモチベーションを管理する手法があります。残り時間が迫って、せっぱ詰まってくると焦って仕事するからね。目標時間を可視化するために、タイマーという外部的な道具を使うのですが、ITmediaの記事では、それ専用のタイマーを紹介していました。海外製品で結構なお値段。特徴は周りに人がいても使えるように、バイブレーターが付いていることと、ベルトに付けられクリップがあること。

 それなら、以前紹介したTANITAのキッチンタイマーが便利なんじゃないかと思ったのだが、いまAmazonで見たら、同じような機能で、もっと安い製品を見つけた。カードタイプなので、だいぶスリム。これなら背広の胸ポケットに入れても便利かな。

 こうゆうバイブレーター付のタイマーは、モチベーション管理の他にも、時間の決まっているプレゼンテーションを実施するときに、あと5分を知らせれる予鈴のような使い方も便利かもしれない。携帯電話の目覚まし機能で代用していたが、このような使い方ならタイマーの方が便利だろう。

震えてお知らせ バイブレーション機能付き カード型デジタルタイマー 「バイブカード」 ブルー T-155BL
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3 延々と鳴り続ける、震え続ける。
5 使い勝手も良く価格から考えるとお買い得です

【記事】米国政府の情報アクセシビリティ調達基準、4月に原案公表へ:ITpro

 【緊急寄稿】米国政府の情報アクセシビリティ調達基準、4月に原案公表へ:ITpro

  東洋大の山田先生の寄稿記事です。現状を把握するのに丁度よい記事です。アクセシビリティ関係者必読の記事ですよ。

 米国では2001年より、リハビリテーション法508条に基づく技術基準によって、連邦政府の情報通信機器・サービスを調達する際には、障害者も含め誰もが利用できる要しなければならないという制限を設けている。利用できない場合には、調達の担当者は訴訟されることになるのです。

 この調達基準について、今、改訂の作業が進んでいる。情報通信はムーアの法則にしたがって技術が進歩していく。2001年の基準はもはや古臭くなってしまったからだ。

 この数年で情報機器は様変わりしました。2001年当時(基準を作るには時間がかかるので90年代の末期。と言うことは10年前)のITの状況を今と比べてみれば、CPUの速度もメモリ容量も勿論大きく変ったのですが、一番変化したのはメディアや機器の複合化でしょう。テキストや画像しか扱えなかったWebには、ブロードバンドが導入されて動画情報などが増加しました。事務機械は単機能のコピー機やFAXから、それらの機能が合わさった複合機に進化しています。

 今までの調達基準は、ソフトウェア、ウェブ、通信機器、ビデオとマルチメディア、クロズードプロダクト(与えられたままに利用しなければならない機器)、パソコンという、製品分類に沿って作成されていた。しかし、市場にはそれらを複合した機器があふれている。そこで、製品分類ではなく機能に注目して規定を作成するという考え方が打ち出された。これが改訂案の第一のポイントである。

 単機能の製品は、それを利用するユーザーの持つ障害を、ある程度絞り込んでデザインすることが出来ます。しかし、機能が複合していくと、同時に様々な障害をもつ人を想定しなければならなくなり、デザインが難しくなるのです。

 第二点は試験可能性が強調されていること。調達基準に準拠した機器を購入したはずなのに利用できないと苦情を申し立てられる。そんな事態を避けるためには、基準を満たしているかいないかは試験できなければならない。それを意識して個々の規定案が作られていった。

 これまでの技術基準では、アクセシビリティの性能は各メーカーがVoluntary Product Accessibility Template(VPAT)を作成し、自己申告を行ってきました。しかし、それでは客観的な評価に乏しく、正しく製品を選択することが出来ないのが問題だったのです。

 情報アクセシビリティの改訂調達基準が施行されるのは、早くても2009年の夏ごろだろう。この一年の猶予の間に日本企業が改訂原案をよく勉強し、対応策を立てておけば、前回のように輸出に支障をきたすといった事態は避けられると思われる。

 つまり、米国へ製品を輸出している日本企業は、この1年で新たな技術基準を学び、自社製品を改善していく必要が出てきたということです。既に大手企業は対応のための動きが見られるのですが、おおかたの企業にとっては、まだこの法律そのものも知られていないでしょう。しかし、テスタビリティがこれまでよりも厳しくなれば、これまで曖昧にされてきた製品群もアクセシビリティを判断されることになるのです。

 私も参加する予定の、3月にロサンゼルスで開催される「障害者とテクノロジー会議」でも、技術基準改定の関係者が集まって協議が行われるでしょう。また、これに関する発表も行われるそうなので、要チェックです。

【TV】この世界に僕たちが生きてること

 NHKで以前放送されたドキュメンタリー番組「この世界に僕たちが生きてること」の再放送を見た。

愛知県豊田市に住む河合正嗣(まさし)さん(28歳)は、筋ジストロフィーと闘いながら「ほほ笑み」の絵を描き続けている。手が動きにくいため、特製の電動イーゼルを使い、キャンバスのほうを動かして、ゆっくり時間をかけて絵を描いていく。手伝うのは母の孝子さん。目標は110人の笑顔。「1(ひと)10(と)人(ひと)」を結んでいくのが河合さんの目標だ。家族とともに懸命に生きる河合さんの姿を伝える。

 静かな山間の田園風景が美しい。その中で暮らす河合さんの絵にかける思いが切なく伝わってくる。

 僕が学生時代にボランティアで通った国立療養所には、河合さんと同じ病気の人が何人も入院していた。僕はそこで簡単な道具を作ったり、彼らが使っているパソコンのメンテナンスをするパソボラという活動をしていた。このドキュメンタリーを見て、当時の事を思い出した。たぶん今のこの仕事を続けているのも、あの時感じた自分の無力さみたいなものを引きずっているのだと思う。

  あれから10年経った。世の中の技術は進んだけれど、その恩恵が障害のある人に十分に届いただろうか。たぶん技術だけじゃ足りないんだろう。

河合正嗣さんのBlog ◇◆◇ My Dirty Palette ◇◆◇

河合さん兄弟を特集した別の番組のダイジェスト 特集 生きた証を残したい?筋ジストロフィーの双子の画家?:中京テレビニュースプラス1 Webドキュメント

河合正嗣:微笑みの絵画展 2月2日?3月23日

伴走者―僕たち筋ジストロフィー兄弟が画家になるまで
河合 正嗣 高沢 亜美 河合 範章
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【Youtube】Linux free software for the blind,ELCOT’s efforts News clips

  インドのニュース番組からのクリップだそうです。LinuxとOrcaを使用して視覚障害の人がPCを操作しています。やはりインドのような国ではOpen sourceの威力というのは大きいのでしょう。

 途上国の障害者は障害と貧困によって二重の苦しみを受けていると言われています。Open Sourceがそのような状況を改善するキッカケになればいいですね。

【WS】ユーザー中心ユニヴァーサルデザイン・ワークショップ

 IAUDが開催した「ユーザー中心ユニヴァーサルデザイン・ワークショップ」に参加してきました。

 午前中に概要の説明、午後に実際のワークショップとしてグループに分かれてブレーンストーミングをしながら問題の発見と解決方法に関してディスカッションを実施。最後に各グループの発表を体験です。

プログラム

10時00分 開会挨拶

  • 立命館大学のモンテ・カセム氏の挨拶。アジア全体の高齢化により、この分野の重要性がますます高まる事を説明。また、ISO14000が環境問題を考えのに大きな影響を与えたように、デザインにもガイドラインが出来るのではと予測。

10時10分 国際ユニヴァーサルデザイン協議会 成川匡文副理事長講演

  • IAUDの紹介と東京電力のUDに関する取り組みの紹介。
  • 新築の60%以上がAll電化住宅。
  • しかし、IH調理器は温度の感覚が分からない。フラットなデザインなので触覚で鍋を置く場所が判らないなどの問題がある事からUD対応を考える。
  • 視覚障害者の95%以上が後天性。76.9%以上が料理をする。
  • 視覚障害の人は揚げ物を調理するとき、どれが揚ったのか判らないので、1つずつ調理する。

10時40分 英国グラスゴー美術大学 アレステア・マクドナルド教授講演

  • 「世界を変える、価値観を変える、新たなチャンス」と題して、UDの背景を語る。 その後、午後の予定である「先進事例: 考え方、ケーススタディと模範」を午前中に解説。
  • 高齢者が任天堂Wiiを操作するビデオなどを見せながら高齢化について語る。

12時00分 昼食

13時00分 グループワーク

  • 次の6つのグループに分かれる
    1. Health Care
    2. Mobility
    3. Independent Living
    4. Social Interaction
    5. Leisure and Recreation
    6. Public Space
  • 各グループでポストイットを使ったブレインストーミングを実施。その後、「課題・アプローチ・提案・効果」の4つの観点からアイデアをまとめる。

15時00分 休憩

15時20分 プレゼンテーション

  • グループ毎に発表
    1. 小学校のUD化(Health Care)
    2. 車と店を結ぶmobility(Mobility)
    3. 食の自立(Independent Living)
    4. 企業とユーザを結ぶ商品のサイクル(Social Interaction)
    5. 旅のUD評価ノートブック(Leisure and Recreation)
    6. 駅空間のUD化(Public Space)

ワークショップの風景1ワークショップの風景2 

16時20分 閉会挨拶

17時00分 終了

 IAUDのワークショップは企業で実際にデザインの業務に携わっている方が参加されるので、グループワークはとてもエキサイティングでした。ただ、少し時間が足りないのが残念です。ワークショップを通じてアウトプットを得るのが目的ではなく、手法そのものを学ぶのが趣旨であれば、もう少し進行に工夫が出来たかもしれません。例えば、議論するテーマに関してある程度の制約を付けるなど。今回はフリーディスカッションで始めたので、議論が発散し、まとめるのに時間がかかりました。

 とは言え、楽しくワークショップを学ぶことが出来ましたよ。