明日からデジハリ大でのユニバーサルデザインの授業が始まります。今年で3回目になりますが、毎年少しずつバージョンアップを繰り返して、様々な授業の方法を取り入れています。
今年は受講生が30人なのが、少し寂しい気もしますが、ワークショップがやりやすくなるので、これまでよりも密度の高い授業内容にしていきたいですね。
カテゴリー: デジハリ大講義録
【大学】ユニバーサルデザイン講義2006-第13回
本日の課題はペーパープロトタイピング。ソフトウェアの画面インターフェースを設計する際に用いるテクニックの一つで、早い段階で画面デザインの問題点を把握することが出来ます。
簡単にペーパープロトタイピングの概要を説明した後、実際にプロトを作ってもらうことにしました。
課題は歩数計のGUIで、1日の歩数の表示とカロリー計算の入力画面インタラクションを作ってもらいました。歩数計の設計なんて始めただろうけれど、意外とみんないいデザインでしたよ。
最終回なので、まとめに一言。
人間の多様性を理解することがユニバーサルデザインの第一歩。そのためにはいろいろな人と友達になるのが近道。いつか何かを作るとき、その友達の事を思い浮かべることが出来れば、自ずと多様性が反映されたものに仕上がるはず。
半年間授業に参加してくれてありがとう。お疲れ様でした。
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【大学】ユニバーサルデザイン講義2006-第12回
今日の講義ではユーザーインターフェースのプロトタイピングについて解説。
その解説の前に、学生に簡単なワークショップをやってもらいました。
Workshop:Spaghetti Cantilever
- どれだけ長い「片持ち梁」を作ることが出来るか? その長さを競う
- 使っていいのはパスタ20本とスコッチテープ1mだけ
- 制限時間は20分
制約条件の中で、いかに創造性を発揮できるかがポイントです。
このWSはもともとスタンフォード大学の工学部1年生向けに開発されたモノで、クリエイティビティを伸ばす目的があるそうです。
http://www-cdr.stanford.edu/observatory/designprojectsarchive/design_projects/cantilever.html
今回はこのWSを通じて、短期間にモノを作るときの心構えのようなものを感じてもらえればよかったのですが、伝わったかな?
ちなみに1位のグループは59cmの片持ち梁を作ることが出来ました。来年は1mを超えるグループが現れてくれることを期待します。
【大学】ユニバーサルデザイン講義2006-第10回
本日は製品・サービスを計画する時のアイデアをシナリオの形式でまとめるシナリオデザインの実習を行いました。
シナリオには問題シナリオと解決シナリオの2つを想定し、今日はまず問題シナリオをの方をまとめることをしました。
グループに分かれたワークショップ形式で、各自の意識した問題点を列挙していき、それらを分類していく作業を行いました。授業の最後には各グループに発表してもらいました。
次回の授業では解決シナリオを作成するのですが、ユニバーサルデザインでは、どのように問題解決するのかを中心に解説していく予定です。
【大学】ユニバーサルデザイン講義2006-第9回
今回から製品・サービスを考える時のツールとしてシナリオデザインの手法というのがあります。今回からこのシナリオ手法をユニバーサルデザインの中で使う方法について解説していきます。
まず、私がこれまで行ってきたシナリオデザインの実例や、その他のシナリオの例を解説しました。また、シナリオの中に登場することになるペルソナについても解説しました。
続いて実際にシナリオとペルソナを作る時の方法をステップ毎に解説しました。次週から実際にシナリオを作成してもらう予定です。