【大学】ユニバーサルデザイン講義2006-第8回

 祝日があったので2週間ぶりの講義です。前回に続きゲストを招いての講義です。

 本日来ていただいたのは、雑誌いくお?る編集長の小川さんです。

 小川さんは聴覚に障害のある人向けの情報誌を編集しています。ご自身が聴覚障害があるので、その体験から得た情報がふんだんに掲載された雑誌です。

 講義では、まず小川さんの子どもの頃の体験についてのお話しから始まり、そこからコミュニケーションについて話題が移っていきました。口話や手話について、またFaxやメールについてなどメディアに関する話題も多く提供していただきました。

 面白かったのは聞こえの疑似体験ですね。

【大学】ユニバーサルデザイン講義2006-第7回

 本日はゲスト講師を招いての授業です。来ていただいたのは、株式会社アメディアの社長、望月優さんです。

 望月さんは、視覚障害者向けのソフトウェアを開発・販売しています。ご自身が全盲なので、自らの体験を活かした製品作りを行っています。講義では、視覚に障害のある人が普段の生活の中で困っていることなど身近な話題から始まり、音声ブラウザで読みやすいWeb作成のノウハウについてと次第に深い内容に移っていきました。

 初めて視覚障害の方の話しを聞く学生もおり、ましてや目の見えない人がパソコンを操作をするのを見た事がある学生はいなかったので、とても勉強になったようです。

 様々な人がインターネットを使っているという実感を持って、今後はコンテンツ作成が出来るように期待しています。

【大学】ユニバーサルデザイン講義2006-第6回

本日はWeb作成の授業を担当されている中沢先生とジョイント講義。2時限つなげてのワークショップです。

最初に私からWebアクセシビリティについて解説をし、続いて中沢先生が出した課題に沿って学生達がWeb作成を行います。1時間ほどかけて課題のページを作った後、完成したページのアクセシビリティのチェックと修正の方法を私が解説することになりました。

色のチェックや構文の確認などには、チェックツールの使い方を含めて解説を進めました。

6限、7限と一番遅い時間の講義ですが、最後まで残ってくれた学生諸君、ありがとう。

【大学】ユニバーサルデザイン講義2006-第5回

5回目の授業。学生の出席率が安定してきたので、今日からワークショップ形式の授業スタイルに徐々に変更することに。最初のワークショップは不便さの疑似体験を通じて、問題発見について学ぶことが目的です。

以下、実施したワークショップの内容です。 

  1. 難聴の疑似体験
  2. 音声による入出力の体験
  3. スティックによる入力の体験
  4. 握りにくさの疑似体験
  5. 触覚による識別の体験
  6. 白内障・視野狭窄の疑似体験
  7. 色弱の疑似体験

幾つかのワークはPC上のシミュレーションソフトを使っての実習になります。

学生が実習している間は、私はヒマなので順々に学生の間をまわり、不思議そうな顔をしている彼らに仕組みを説明したり、同じような不便さを感じる状況が、障害のない人にも起こることを気づかせたり、この状況で便利なデザインってどんなものだろうと問いかけたりと、大変充実した時間を過ごすことが出来ました。

【大学】ユニバーサルデザイン講義2006-第4回

 本日で4回目の授業です。

 今年使っている教室は縦長で、一番奥の学生はかすんで見えません・・・。出席の取り方も点呼からカードに記入する方式に変わり学生を呼ぶことが無くなったため、なかなか名前も覚えるのが難しくなってきました。なんとか顔と名前を覚えようと、出席表を眺めております。

 さて、今回の講義では人間の知覚や認知の仕組みについて解説しました。情報のユニバーサルデザインを考える上で、これらの仕組みを理解する事が求められるのですが、簡潔に解説するのは難しいですね。

 今後の仕掛けとして、Webサイト作成のクラスと合同でWebアクセシビリティの実習をやることになりました。1コマでは足りないので2コマ使ってサンプルページの作成とチェックを体験してもらう予定です。