【記事】ITmedia:“目隠し”しながら手探りで食事を――上司と仲良くなれる「クラヤミ食堂」

暗闇コミュニケーション体験リポート:“目隠し”しながら手探りで食事を――上司と仲良くなれる「クラヤミ食堂」 (1/3) – ITmedia Biz.ID

  以前のエントリーで「ダイニング・イン・ザ・ダーク」という「ダイアローグ・イン・ザ・ダーク」にインスパイアーされたようなお店を紹介したが、東京にも似たようなコンセプトのお店「クラヤミ食堂」というのが開店したそうだ。

 目隠しして食事を楽しむレストランは今や欧米中にある。発祥はスイスのチューリッヒ。視覚障害者でもある1人の牧師が、視覚障害者の雇用の拡大や理解を目指し、1999年に非営利運営のレストラン、「blindekuh」を開店したのがその始まりだ。次いでドイツやフランスなど欧州、ニューヨークやロサンジェルスなど北米、さらにオーストラリアへと飛び火し、「クラヤミ食堂」が日本に上陸した。

 記事中のblindekuhのリンクを辿ると、ページの中に「Dining in the dark」の文字が・・・。やはり、以前のエントリーで紹介したものを日本に輸入したみたい。ぜひ一度試してみたいのですが、不定期イベントの上に人気でなかなかチケットが手に入らないとのこと。

 しかし記事の中で2つ気になったのは、部屋が真っ暗闇なのではなく、ゴーグルを使っていることとウェイターに視覚障害者がいないことでした。

 ゴーグルをかけた場合と真の暗闇では、感覚的なものが違うように思います。ダイアローグ・イン・ザ・ダークが真っ暗闇に拘っているのも、微妙な感覚の違いが起るからだったと記憶しているのですが・・・。

 暗闇に出来ない理由の1つには、ウェイターが全員晴眼者だからと言うのもありそうですね。晴眼者がサーブするには明かりが必要だからゴーグルに変更したのではないかと疑ってしまいます。また、記事の中にもあるようにイベントの趣旨として視覚障害者の雇用や理解というものがあるのに、これではその目的が達成できないのではないでしょうか 

  下の動画はLAで行われたDining in the darkのニュースです。 こっちは真っ暗闇の中を暗視カメラで撮影していますね。

滑り収め

 白馬さのさかへ日帰りスキーバスツアー。夜の11時に東京駅を出て車中泊。翌朝6時に到着で、その日の午後に出発。夜の9時に新宿で解散。さすがに疲れる。

 この日のゲレンデは朝までに降った雪で覆われており、まだ誰もいない斜面を滑ると、ふわふわの新雪でが雲の上を滑っているような気持ち。でも春の雪だから、直ぐにべちょべちょになってしまった。おまけに新雪で隠れたコブに捕まってこけまくり、全身が筋肉痛です。

ゲレンデからの眺め

教育委員会の法定雇用率

 平成19年度の障害のある人の法定雇用率について調べていたのですが、都道府県の教育委員会の達成率が1.55%だというのを知り驚きました。

 民間企業の雇用率が1.55%なので、なんと雇用率は民間並みなのです。公共機関の雇用率の目標は2.1%なのに対して、教育委員会だけは2.0%に抑えられているのも疑問です。

 教育委員会の構成員はほとんどが学校の教師なのですが、ネットを検索すると効用率の低さの理由として、教員免許を持っている障害者が少ないからという苦しい言い訳が見られます。

 でも本当の理由はもっと他にあるんじゃないでしょうか?

 例えば障害のある学生を大学に受け入れていない。あるいは教育実習に受け入れていないなどの理由で彼らが教員免許を取る機会を奪っていること。

 あるいは、事故で障害を持つことになった教員を、何らかの理由を付けて辞めさせている。

 日本の教育現場が障害のある子もない子も一緒に勉強するインクルージョンな環境になるためには、まず学校側が多様性を持つことが重要なのだと思います。 

 雇用率が未達成の機関に対して、公的機関の場合は行政指導の対象になります。この行政指導ってのも内容が不明確ですね。「気を付けろよ!」って言って終わってるんじゃないでしょうね? 民間の場合では未達成率に応じて罰金を支払ったり、悪質な場合は企業名を公開されるなどのペナルティがあります。公的機関に対しても民間同様の罰則を科すことも必要になっていくのでしょう。

 平成19年6月1日現在の障害者の雇用状況について

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新聞紙面の刷新

 先日とあるパーティーで某新聞社の方と同席した。UDの話題から自然と、新聞の読みやすさに話題が移り、この三月末から新聞各社の紙面が変わり、大きな文字を採用することを教えてもらった。

 いまや新聞を支えている購読者は団塊の世代で、このボリュームゾーンを取り込んで行くには、紙面の読みやすさは外せないアクションなのだそうだ。

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「メガ文字」3月31日スタート : お知らせ : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

 関連情報を探していると、次のような記事を見つけた。 

 しかし、喜んでばかりはいられない深刻な事情がある。あるブロック紙の幹部は「この変更は、輪転機をはじめ、印刷システムへの多額の投資を伴います。この結果、資金力のある大手紙主導による業界再編すら、余儀なくされそうなんです」と警告しているのだ。
読売・朝日・日経連合が本気で毎日新聞潰しに! : 日刊サイゾー

 しかし文字のサイズ変更だけで、こんな大きな問題が勃発しているとは知らなかったなぁ。

 新聞のシステムは取材や編集を担当するいわばソフトウェアの部分と、それを印刷して配達するハードウェアの2つに分けられると思うが、そもそもこのハードの部分が時代にそぐわなくなってきてしまったのかもしれない。ほとんどの新聞社がネットやメールで記事を配信している現状では、将来的に新聞社はハードの部分を切り離して、ニュース社として生き残っていくしか道はないように思う。