所沢にある国立身体障害者リハビリテーションセンターで行われた発達障害支援研究会の第1回勉強会に参加してきた。以前から学習障害の人の支援機器開発に興味がありこの会にも入ったのだが、会計は企業の人がいいよねぇというよく分からないロジックで、会計幹事を担当することになってしまった。今回はお金が発生しなかったが、次回以降は会計の仕事が増えるかもしれません。
肝心の内容ですが、非常に興味深いもので、所沢まで行ったかいがありました。
- 開催日:2009年5月23日(土曜日)
- 場所:国立障害者リハビリテーションセンタ
- 時間:13時?16時
- 内容:
- 発達障害について (30分)
- 医学的な定義など
- 行政における発達障害とは
- 発達障害の各ライフステージにおける特徴と課題 (40分)
- 乳幼児期
- 学齢期
- 青年期以降
- 発達障害情報センター・発達障害教育情報センターにおける情報提供について (20分)
- ヤンセンファーマ社による「バーチャルAD/HD」の紹介(5分)
- LD,ADHDの心理的疑似体験プログラムの実施と発達障害における支援機器の在り方(35分)
- 質疑及びディスカッション(30分)
- まとめ
- 発達障害について (30分)
特に興味深かったのが、4と5です。
ヤンセンファーマの「バーチャルAD/HD」は、次の写真のように、没入型バーチャルリアリティを提示する機器を用いて、集中できない子どもの視線の動きを体験するものです。教室の中で黒板を見ようとしても、周りのものに注意が向いてしまい視線が周囲に動いてしまいます。頭を動かして、視線を黒板に戻そうとして、強制的に視線が引き戻されてしまい、結果集中できなかったり、多動になってしまうということが体験できます。
もう1つは学習障害の疑似体験ツールでした。こちらはパワーポイントによるスライドと、質問紙の組み合わせで行われるものです。こちらも以前から体験したかったもので、非常に興味深いものでした。ただし、この日は時間の関係で、短縮版で行われたのですが、本番は2?3時間かかるものなので、いずれ正式なコースを体験したいと思います。