【報告】UAIセミナー「Webアクセシビリティ@秋葉原」

 22日、秋葉原で行われたUAIセミナー「Webアクセシビリティ@秋葉原」に参加してきた。今日の話題の中心はこの秋に改訂される予定のJIS X8341-3:2009について。

 しかし、私の今日の役目はこのセミナーを情報保障の一環として、会場まで来られない人にWeb中継すること。これには無料でストリーミング放送を利用できる「Stickam」のサービスを使って実施した。このセッティングに苦労したのは、以前のエントリーで書いたとおり。苦労しただけあって、会場では一発で接続することができた。

 これまで何度かWebカメラを使って中継したことがあったが、ビデオカメラを使ったのは初めて。画質は圧縮してしまうので、大差はない印象。しかし、マイクの性能はビデオカメラに内蔵しているものの方が、圧倒的によいので、会場の声をよりキャッチできた。

 最終的には10人の人がこの中継を見てくれた。今後のセミナーで、またWeb中継を実施しするかどうかはまだ分からないが、個人が手軽にブロードキャストが出来るようになった時代に、これらの動画にどうやって情報保障をしていくかというのは、今後の大きな課題だと思う。

 この日は動画の配信と同時に、パソコン要約筆記のテキストをSkypeチャットで送信するという実験も試みられました。パソコン要約筆記のテキストに対しては、著作権の問題が含まれており、そのままブロードキャストするためには、クリアしなければならないことがあり、今回は特定の人に対して字幕を配信するために、Skype経由での配信になりました。こちらも講演冒頭では動作しませんでしたが、中盤から中継が可能になりました。Web中継と字幕を同時に表示すると、講演の内容をかなり正確に伝えることができます。UAIセミナーでは、事前に講演用のスライドをWebで公開しているので、小さな画面では読みにくい文字も、公開されている資料を確認することで情報を補えます。

 このテーマについては、しばらく様々な手法を試して、ノウハウを確立したいと思います。