【読書】決めない会議

 先日のワールド・カフェでお会いした香取さんの新著、「決めない会議」を早速読んでみた。

 文字が大きく、割と薄めなのでさっと読める本だが、要点がシンプルにまとまっていて充実した内容になっている。これを読めば「ホール・システム・アプローチ」の全体像が理解できるようになっている。これまで様々なワークショップに参加してきたが、それらの意図がつながって見えるようになった。

 「決めない会議」という題名は非常に逆説的で、本当は、自然に決まっていく会議のことが書かれている。個々人のアイデアが反響し合い、有機的な結合を果たして、まとまっていく。本書の中では、そのような1つの大きなシステムとして組織が動くためのプロセスや、場作りについて、本当にシンプルに(大事なところだけ)書かれている。

 皆が下を向いてしまい閉塞感を感じてうるような時代、こんな自由な場を作ることで、新しいアイデアが生まれてくるのだと思う。

決めない会議―たったこれだけで、創造的な場になる10の法則
香取 一昭 大川 恒
ビジネス社
売り上げランキング: 8697
おすすめ度の平均: 5.0

5 組織で生きる人々の生き方を考えさせてくれる本
5 簡潔にして漏らさず
5 決してハウツー本ではありません
4 「決めない会議」も重要です
5 ミーティングがつまらないと感じている方に